突然ですが、私は暗記が大嫌いです。
暗記をするくらいなら、一発殴られたほうが少しマシなくらいです。
ここでは、
そんな私の様なけしからん人間、怠け癖がこびり付いてガリガリしても落ちない人々が、
努力せずに英語を覚える為の学習方法を提供してまいります。
私がまだ幼かったころ、世の若者言葉として「チョベリバ(超ベーリーバッド)」たる言葉が流行りました。
「ワタシ達、イケてる」ヅラした、口元もだらしない様な当時の一部の若者たちが、
チョベリバ、チョベリバ、チョベリバ、チョベリバ、チョベリバ…
「うるせー!どっか行け!」
と私は心の中で叫び、反チョベリバ派として、チョベリバを睨みつけてやりました。
ただ、そんな忌み嫌うチョベリバであっても、どっかの誰かが勝手に作った造語チョベリバでも、
2~3度聞けば、すんなり意味を理解するものです。
それは、「チョベリバを日本語として認識しているから」なのだと思います。
だから、幾度と単語帳を見ても暗記できないようなクソ英語も、チョベリバ感覚でとらえれば、
すんなり覚えちゃえる訳なのです。
みなさんを悩ます、忌々しきクソ英語を、
この際、日本語にしちゃいましょう!
今回扱う学習資料は、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」です。
肩の力を抜いて、
ただただ、読み進めてみて下さい。
元となる小説の一文
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番どう悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出くわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙を吹く。どうも咽せぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。
ちょいと句動詞をぶち込む
ますは、下記の表にございます「英語の句動詞」を、日本語感覚にしていきましょう。
後に続く小説の文では、ここの「句動詞」に置き換わっています。
「新しい外来語を取り入れる」くらいの気持ちで、ふふ~んって感じで読んでみて下さい。
句動詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
came across | /keɪm əˈkrɔːs/ | ケイム アクロス | 出くわす、遭遇する |
lifted up | /ˈlɪftɪd ʌp/ | リフティド アップ | 持ち上げる |
ran into | /ræn ˈɪntuː/ | ラン イントゥ | 偶然出会う、遭遇する |
blow out | /bloʊ aʊt/ | ブロウ アウト | 吹き消す、吹き出す |
found out | /faʊnd aʊt/ | ファウンド アウト | 知る、発見する |
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー 泣いていた事だけは 記憶している。吾輩はここで始めて人間というものに came across した。しかもあとで 聞く とそれは書生という人間中で一番どう悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々 我々を 捕えて 煮て 食う という話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段 恐しい とも 思わなかった。ただ彼の掌に 載せられて スーと lifted up された時何だかフワフワした感じが あった ばかりである。掌の上で少し 落ちついて 書生の顔を 見た のがいわゆる人間というものに came across した最初であろう。この時 妙なものだと 思った 感じが今でも 残っている。第一 毛をもって 装飾されるはずの顔が つるつるしてまるで 薬缶 だ。その後 猫にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。のみならず顔の 真中 があまりに 突起している。そうしてその 穴の中から時々ぷうぷうと 煙を blow out する。どうも 咽せぽくて 実に 弱った。これが人間の飲む 煙草 というものである事はようやくこの頃 found out した。
他の動詞もぶち込む
そんな要領で、他の動詞も「日本語に取り入れて」まいりましょう。
今度は少々、分量多めですが、くれぐれも気合を入れて覚えようとしないで下さい。
「お友達が、変な流行語使いだしたなぁ」
という気持ちが大切です。
他の動詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
was born | /wɒz bɔːrn/ | ワズ ボーン | 生まれた |
have no idea | /hæv noʊ aɪˈdiə/ | ハヴ ノウ アイディア | 全くわからない、見当がつかない |
crying | /ˈkraɪ.ɪŋ/ | クライング | 泣いている |
remember | /rɪˈmɛm.bər/ | リメンバー | 記憶する |
heard | /hɜːrd/ | ハード | 聞く |
capturing | /ˈkæp.tʃər.ɪŋ/ | キャプチャリング | 捕える |
boil and eat | /bɔɪl ənd iːt/ | ボイル アンド イート | 煮て食う |
didn’t think | /dɪd.ənt θɪŋk/ | ディデント シンク | 思わなかった |
was placed | /wəz pleɪst/ | ワズ プレイスト | 載せられた |
was | /wəz/ | ワズ | あった |
calmed down | /kɑːmd daʊn/ | カームド ダウン | 落ち着いた |
saw | /sɔː/ | ソー | 見た |
thought | /θɔːt/ | ソート | 思った |
remains | /rɪˈmeɪnz/ | リメインズ | 残っている |
was weakened | /wəz ˈwiː.kənd/ | ワズ ウィーケンド | 弱った |
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで was born かとんと have no idea。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー crying していた事だけは remember している。吾輩はここで始めて人間というものに came across した。しかもあとで heard とそれは書生という人間中で一番どう悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々 capturing 我々を boil and eat という話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも didn’t think。ただ彼の掌に was placed スーと lifted up された時何だかフワフワした感じが was ばかりである。掌の上で少し calmed down 書生の顔を saw のがいわゆる人間というものに came across した最初であろう。この時妙なものだと thought 感じが今でも remains 。第一毛をもって装飾されるはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙を blow out する。どうも咽せぽくて実に was weakened 。これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃 found out した。
副詞もやっちまう
個人的な感想ですが、副詞ってあっちこっちで使い回すもんですよね。
だから、ここで無理して覚えなくてもいいですよ。
どうせ、また後で出くわす came across しますから、なんとなくで見て下さい。
副詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
here | hɪr | ヒア | ここ |
for the first time | fɔr ðə fɜrst taɪm | フォー ザ ファースト タイム | 始めて |
later | ˈleɪtər | レイター | あとで |
sometimes | ˈsʌmtaɪmz | サムタイムズ | 時々 |
particularly | pərˈtɪkjələr | パーティキュラー | 別段 |
smoothly | ˈsmuːðli | スムーズリー | すーと |
a little | ə ˈlɪtəl | ア リトル | 少し |
even now | ˈiːvən naʊ | イーブン ナウ | 今でも |
first of all | fɜːrst əv ɔːl | ファースト オブ オール | まずはじめに、第一に |
really | ˈrɪəli | リアリー | 実に |
finally | ˈfaɪnəli | ファイナリー | ようやく |
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで was born かとんと have no idea。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー crying していた事だけは remember している。吾輩は here で for the first time 人間というものに came across した。しかも later で heard とそれは書生という人間中で一番どう悪な種族であったそうだ。この書生というのは sometimes capturing 我々を boil and eat という話である。しかしその当時は何という考もなかったから particularly 恐しいとも didn’t think。ただ彼の掌に was placed smoothly と lifted up された時何だかフワフワした感じが was ばかりである。掌の上で a little calmed down 書生の顔を saw のがいわゆる人間というものに came across した最初であろう。この時妙なものだと思った感じが even now remains 。first of all 毛をもって装飾されるはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から sometimes ぷうぷうと煙を blow out する。どうも咽せぽくてreallyに was weakened 。これが人間の飲む煙草というものである事は finally この頃 found out した。
形容詞もやっちまう
知ってる単語も、知らない単語もあるかもしれませんが、
どうせ、このページを2~3回見れば覚えられるので、
そう思えば、「知らない単語」は「ほぼ知ってる単語」って事ですね。
今、変な事言いましたね。
形容詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
dark | /dɑːrk/ | ダーク | 薄暗い |
damp | /dæmp/ | ダンプ | じめじめした |
bad | /bæd/ | バッド | 悪な |
frightening | /ˈfraɪtənɪŋ/ | フライトニング | 恐ろしい |
fluffy | /ˈflʌfi/ | フラフィー | フワフワした |
strange | /streɪndʒ/ | ストレインジ | 妙な |
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで was born かとんと have no idea。何でも dark damp 所でニャーニャー crying していた事だけは remember している。吾輩は here で for the first time 人間というものに came across した。しかも later で heard とそれは書生という人間中で一番どう bad な種族であったそうだ。この書生というのは sometimes capturing 我々を boil and eat という話である。しかしその当時は何という考もなかったから particularly frightening とも didn’t think。ただ彼の掌に was placed smoothly と lifted up された時何だか fluffy した感じが was ばかりである。掌の上で a little calmed down 書生の顔を saw のがいわゆる人間というものに came across した最初であろう。この時 strange なものだと思った感じが even now remains 。first of all 毛をもって装飾されるはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から sometimes ぷうぷうと煙を blow out する。どうも咽せぽくてreallyに was weakened 。これが人間の飲む煙草というものである事は finally この頃 found out した。
名詞もペペっと
名詞って、マジreally キリがないですよね。
まぁ人の会話とかって、何となくで理解するものですから、
うる覚えで自信が無い時は、小さい声でゴニョゴニョって言えば通じるんじゃないかと思います。
名詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
cat | /kæt/ | キャット | 猫 |
human | /ˈhjuːmən/ | ヒューマン | 人間 |
student | /ˈstjuːdənt/ | スチューデント | 学生、書生 |
species | /ˈspiːʃiːz/ | スピーシーズ | 種族 |
palm | /pɑːm/ | パーム | 手のひら |
feeling | /ˈfiːlɪŋ/ | フィーリング | 感じ |
face | /feɪs/ | フェイス | 顔 |
kettle | /ˈkɛtəl/ | ケトル | やかん |
hole | /hoʊl/ | ホール | 穴 |
tobacco | /təˈbækoʊ/ | タバコ | 煙草 |
吾輩はcatである。名前はまだ無い。
どこで was born かとんと have no idea。何でも dark damp 所で crying ニャーニャーしていた事だけは remember している。吾輩は here で for the first time human というものに came across した。しかも later で heard とそれは student という human 中で一番どう bad な species であったそうだ。この student というのは sometimes capturing 我々を boil and eat という話である。しかしその当時は何という考もなかったから particularly frightening とは didn’t think。ただ彼の palm に was placed smoothly と lifted up された時何だか fluffy した feeling が was ばかりである。掌の上で a little calmed down student の face を saw のがいわゆる human というものに came across した最初であろう。この時 strange なものだと思った feeling が even now remains。first of all 毛をもって装飾されるはずの face がつるつるしてまるで kettle だ。その後 cat にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。のみならず face の真中があまりに突起している。そうしてその hole の中から sometimes ぷうぷうと煙を blow out する。どうも咽せぽくてreallyに was weakened。これが human の飲む tobacco というものである事は finally この頃 found out した。
接続語どん
こういった奴らも「使い回し」の奴らだと思っています。
今後 later 、勝手に覚えていきますので、
くれぐれも、ここでは気合を入れて覚えないで下さい。
接続語 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
besides | /bɪˈsaɪdz/ | ビサイズ | さらに、加えて |
but | /bʌt/ | バット | しかし |
because | /bɪˈkɔz/ | ビコーズ | なぜなら |
just | /dʒʌst/ | ジャスト | ただ、単に |
and | /ænd/ | アンド | そして |
吾輩は cat である。名前はまだ無い。
どこで was born かとんと have no idea。何でも dark damp 所で crying ニャーニャーしていた事だけは remember している。吾輩は here で for the first time human というものに came across した。besides later で heard とそれは student という human 中で一番どう bad な species であったそうだ。この student というのは sometimes capturing 我々を boil and eat という話である。but because その当時は何という考もなかったから particularly frightening とは didn’t think。just 彼の palm に was placed smoothly and lifted up された時、何だか fluffy した feeling が was ばかりである。掌の上で a little calmed down student の face を saw のがいわゆる human というものに came across した最初であろう。この時 strange なものだと思った feeling が even now remains。first of all 毛をもって装飾されるはずの face がつるつるしてまるで kettle だ。その後 cat にもだいぶ ran into したが、こんな片輪には一度も came across した事がない。besides face の真中があまりに突起している。そうしてその hole の中から sometimes ぷうぷうと煙を blow out する。どうも咽せぽくて really に was weakened。これが human の飲む tobacco というものである事は finally この頃 found out した。
まるまる英語
参考までに、全部英語に訳してみました。
めんどくさいと思いますので、別に、ここは読まなくてもいいです。
以下の文では、紹介していない単語があったり、文法、語順が英語バージョンです。
全部を理解するのは大変だと思いますが、
ここまでで覚えてしまった「日本語みたいな英語」が頭ん中にあるので、
ワリとイメージ出来ちゃうのではないでしょうか?
I am a cat. I don’t have a name yet.
I have no idea where I was born. The only thing I remember is that I was crying, “Meow, meow,” in some dark and damp place. It was here that I came across a human for the first time. Besides, I later heard that it was a student, supposedly the worst kind of human species. There’s even talk that this student sometimes captures us and boils us to eat. But back then, I didn’t have any particular thoughts about it, so I didn’t find it particularly frightening. When I was just placed smoothly in the palm of his hand and lifted up, all I felt was a strange, fluffy feeling. The first time I saw the student’s face while calming down a little in his palm must have been the very first time I came across what is called a human. The feeling I had then—that humans are strange—still remains even now.
First of all, the face, which should be decorated with fur, was completely smooth, like a kettle. Since then, I’ve run into quite a few cats, but I’ve never come across such an odd creature. Besides, the middle of the face sticks out too much. And from that hole, it sometimes blows out smoke with a “puff, puff.” It made me choke and feel really weak. I finally found out recently that this is what humans call tobacco.
まとめ
という塩梅でございましたが、いかがでしたでしょうか?
これで大体3分の1くらい英語が侵入してきた訳ですので、我々は今、3分の1外人です。
言い換えれば、英語の3分の1は、既に日本語です。
…というのは、さすがに違いますね。
とにかくこうやって、英語を全部「日本語さながら」にしちゃえば、英語はさながら日本語です。
他の教材も用意しますので、だーだーだーとやって行きましょう。
次回以降は、もっとゴリゴリに英語をぶちこんで参ります。
【次回のやつ】
吾輩は猫である編Part2
【他の小説のやつ】
人間失格編Part1
【マレー語バージョン】
も気が向いたら観てみて下さい。
【馬鹿でも暗記・マレー語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part1
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