【馬鹿でも暗記・マレー語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part3

malay-neko3-title マレー語学習

努力いらずでマレー語の語彙を増やす!
っていう、我ながら胡散臭いコンテンツではございますが、やましい事は一切ありません。

夏目漱石の小説「吾輩は猫である」を引き続き読み進めて頂いて、
気が付けばマレー語がちょっと分かる様になっているんです。

このコンテンツは、Part1からじゃなくても全然良いので
干し芋でも甘噛みしながら、読んでみて下さい。


登場する「おさん」とは、猫の主人である人物で、猫にとっての「飼い主」役のキャラクターです。
彼女は、「私」の家に住んでおり、猫に食事を与えたり、世話をしたりする女性です。

「おさん」とは、日本語で親しみを込めて使われる言葉で、主に「おばさん」や「お婦さん」を省略したものです。

元となる小説

 この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。さて邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。第一に逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋(くびすじ)をつかんで表へ抛(ほう)り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ這い上った。すると間もなくまた投げ出された。吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。その時におさんと云う者はつくづくいやになった。

動詞をぶち込む

ますは、下記の表にございます「マレー語の動詞」を、日本語感覚でぶち込んでまいります。

後に続く小説の文では、ここの「動詞」に置き換わっています。
ふふ~んって感じで読んでみて下さい。

マレー語の動詞自体は、現在形・過去形・未来形で変化しません。
過去の出来事を表す場合でも、動詞の形は変わらず、時間を示す単語や文脈で過去形を示します。

動詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
lawat/la.wat/ラワッ訪問する
menyelinap/mə.nye.li.nap/ムニュリナップ忍び込む
tahu/ta.hu/タフ知る
jadi/dʒa.di/ジャディなる
turun/tu.run/トゥルン降る
jalan/dʒa.lan/ジャラン歩く
masuk/ma.suk/マスック入る
lihat/li.hat/リハット見る
temu/tə.mu/テム会う
jumpa/dʒum.pa/ジュンパ会う
lempar/lɛm.par/レンパル投げる
serah/sə.rah/スラ委ねる、任せる
panjat/pan.dʒat/パンジャット登る
ingat/iŋ.at/インガット覚える、記憶する

 この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を lawat する時の通路になっている。さて邸へは menyelinap たもののこれから先どうして善いか tahu ない。そのうちに暗く jadi 、腹は減る 、寒さは寒し、雨が turun という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと jalan て行く。今から考えるとその時はすでに家の内に masuk っておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人間を再び lihat べき機会に temu したのである。第一に jumpa ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を lihat や否やいきなり頸筋(くびすじ)をつかんで表へ lempar り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に serah っていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ panjat った。すると間もなくまた lempar り出された。吾輩は lempar り出されては panjat り、 panjat っては lempar り出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを ingat している。その時におさんと云う者はつくづくいやに jadi った。

【ワンポイト】
temuとjumpaの違い
**「temu」**はフォーマルな場面や書き言葉でよく使われ、他の接頭辞と一緒に使われることが多い。
**「jumpa」**はカジュアルで、日常会話で頻繁に使われる。

副詞もやっちまう

副詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
kemudian/kə.mu.di.an/クムディアンその後、後に
tidak lama/ti.dak la.ma/ティダク ラマすぐに、間もなく

 この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を lawat する時の通路になっている。さて邸へは menyelinap たもののこれから先どうして善いか tahu ない。Kemudian 暗く jadi 、腹は減る 、寒さは寒し、雨が turun という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと jalan て行く。今から考えるとその時はすでに家の内に masuk っておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人間を再び lihat べき機会に temu したのである。第一に jumpa ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を lihat や否やいきなり頸筋(くびすじ)をつかんで表へ lempar り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に serah っていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ panjat った。Tidak lama kemudian また lempar り出された。吾輩は lempar り出されては panjat り、 panjat っては lempar り出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを ingat している。その時におさんと云う者はつくづくいやに jadi った。

【ワンポイント】
「tidak lama」は、

lama = 長い、長い間

tidak = 〜でない、〜しない(否定の意味)

という、2つが組み合わさることで「長くない」「すぐに」「間もなく」 という意味になります。

名詞どーん

名詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
pagar/ˈpaɡar/パガー垣根
lubang/ˈlubaŋ/ルバン
rumah sebelah/ˈrumah səˈbɛlah/ルマ・セブラ隣家
lorong/ˈloroŋ/ロロン通路
rumah/ˈrumah/ルマ邸、家
perut/pəˈrut/プルット
kedinginan/kəˈdiŋinan/ケディンガナン寒さ
hujan/ˈhujan/フジャン
arah/ˈarah/アラハ
dalam/ˈdalam/ダラム内部、内
pelajar/pəˈlad͡ʒar/プラジャール書生、学生
manusia/mənˈasia/マヌシア人間
leher/ˈleher/レヘル頸筋
depan/dəˈpan/デパン表、前
mata/ˈmata/マタ目、眼
dapur/ˈdapur/ダプール台所

 この pagarlubang は今日に至るまで吾輩が rumah sebelah の三毛を lawat する時の lorong になっている。さて rumah へは menyelinap たもののこれから先どうして善いか tahu ない。Kemudian 暗く jadiperut は減る、kedinginan は寒し、hujanturun という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな araharahjalan て行く。今から考えるとその時はすでに rumahdalammasuk っておったのだ。ここで吾輩はかの pelajar 以外の manusia を再び lihat べき機会に temu したのである。第一に jumpa ったのがおさんである。これは前の pelajar より一層乱暴な方で吾輩を lihat や否やいきなり leher をつかんで depanlempar り出した。いやこれは駄目だと思ったから mata をねぶって運を天に serah っていた。しかし ひもじい のと 寒い のにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て dapurpanjat った。Tidak lama kemudian また lempar り出された。吾輩は lempar り出されては panjat り、 panjat っては lempar り出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを ingat している。その時におさんと云う者はつくづくいやに jadi った。

形容詞も

マレー語の形容詞は、修飾する名詞の後ろに置かれます。

1:

  • 日本語: 赤い花
  • マレー語: bunga merah(”bunga”が名詞で”merah”が形容詞)

2:

  • 日本語: 美しい大きな家
  • マレー語: rumah besar cantik(”rumah”が名詞、”besar”が形容詞、”cantik”が形容詞)

みたいな感じで、日本語の逆で、
英語ともちょっと違います。
下記の文では該当箇所はありませんが、一応そういう事です。

形容詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
gelap/gəˈlap/ゲラップ暗い
cerah/ˈtʃəra/チェラッ明るい
hangat/ˈhaŋat/ハンガット暖かい
kasar/kaˈsar/カサール乱暴な
lapar/ˈlapar/ラパール空腹な
dingin/ˈdɪŋɪn/ディンギン寒い

 この pagarlubang は今日に至るまで吾輩が rumah sebelah の三毛を lawat する時の lorong になっている。さて rumah へは menyelinap たもののこれから先どうして善いか tahu ない。Kemudian gelap jadiperut は減る、kedinginandinginhujanturun という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく cerah くて hangat そうな araharahjalan て行く。今から考えるとその時はすでに rumahdalammasuk っておったのだ。ここで吾輩はかの pelajar 以外の manusia を再び lihat べき機会に temu したのである。第一に jumpa ったのがおさんである。これは前の pelajar より一層 kasar な方で吾輩を lihat や否やいきなり leher をつかんで depanlempar り出した。いやこれは駄目だと思ったから mata をねぶって運を天に serah っていた。しかし lapar のと dingin のにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て dapurpanjat った。Tidak lama kemudian また lempar り出された。吾輩は lempar り出されては panjat り、 panjat っては lempar り出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを ingat している。その時におさんと云う者はつくづくいやに jadi った。

接続語どん

接続語発音記号カタカナ読み日本語の意味
Maka/ˈmaka/マカさて
Namun/ˈnamun/ナムンしかし

 この pagarlubang は今日に至るまで吾輩が rumah sebelah の三毛を lawat する時の lorong になっている。Maka rumah へは menyelinap たもののこれから先どうして善いか tahu ない。Kemudian gelap jadi, perut は減る、kedinginandingin, hujanturun という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく cerah くて hangat そうな araharahjalan て行く。今から考えるとその時はすでに rumahdalammasuk っておったのだ。ここで吾輩はかの pelajar 以外の manusia を再び lihat べき機会に temu したのである。第一に jumpa ったのが おさん である。これは前の pelajar より一層 kasar な方で吾輩を lihat や否やいきなり leher をつかんで depanlempar り出した。いやこれは駄目だと思ったから mata をねぶって運を天に serah っていた。Namun lapar のと dingin のにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て dapurpanjat った。Tidak lama kemudian また lempar り出された。吾輩は lempar り出されては panjat り、panjat っては lempar り出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを ingat している。その時におさんと云う者はつくづくいやに jadi った。

全文まるまるマレー語

参考までに、全部マレー語に訳してみました。
めんどくさいと思いますので、別に、ここは読まなくてもいいです。

以下の文では、紹介していない単語があったり、文法、語順がマレー語バージョンです。
全部を理解するのは大変だと思いますが、
ここまでで覚えてしまった「日本語みたいな英語」が頭ん中にあるので、
ワリとイメージ出来ちゃうのではないでしょうか?


Lubang pada pagar ini telah menjadi lorong yang saya lalui ketika melawat rumah sebelah hingga ke hari ini. Maka, saya menyelinap ke rumah, tetapi saya tidak tahu apa yang harus dilakukan selepas ini. Kemudian, keadaan menjadi gelap, perut saya semakin kosong, kedinginan menjadi semakin dingin, dan hujan turun dengan lebat, menyebabkan saya tidak lagi mempunyai masa untuk menunggu.

Tidak ada pilihan lain, saya terpaksa menuju ke arah yang kelihatan cerah dan hangat. Pada masa itu, saya sudah pun masuk ke dalam rumah. Di sana, saya berkesempatan untuk menemui manusia selain daripada pelajar itu sekali lagi. Orang pertama yang saya temui ialah osang. Dia lebih kasar daripada pelajar yang sebelumnya dan sebaik sahaja melihat saya, dia terus memegang leher saya dan melemparkan saya ke depan.

Saya fikir ini adalah masalah besar, jadi saya memejamkan mata dan menyerah kepada takdir. Namun, saya tidak dapat tahan dengan rasa lapar dan dingin. Saya cuba sekali lagi mencari peluang dan memanjat ke dapur. Tidak lama kemudian, saya sekali lagi dilempar keluar. Saya berulang kali dilempar dan memanjat, mengingatkan saya kepada berapa kali perkara yang sama berlaku. Pada masa itu, osang itu benar-benar menjadi pelik.

最後に

みたいな感じで、
他のページも合わせて多読してみて下さい。

【前回のやつ】
【馬鹿でも暗記・マレー語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part2


【英語バージョン】
【馬鹿でも暗記・英単熟語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part3

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