そりゃあアレですよ。
ガッツのある人なら、単語帳なんかを何周もして、
表紙ボロッボロで、薄汚くなるまでやり込むのでしょう。
しかし、私の様な努力の嫌いなふざけた人間は、どうすれば良いのでしょうか?
単語帳なぞ、見たくもありません。
絶対に、努力をしたくないのです。
ただ、それだと一つ問題があります。
「このままでは、英語が覚えられない」という現実です。
そこで私は、現実逃避に現実逃避を重ねてあみ出したのが、この学習法です。
英語を日本語的に扱い、「英語を日本語感覚にとらえる」事で、
「今年の流行語を覚える」くらいの軽い気持ちで脳にインプット出来てしまうのです。
とても、胡散臭いと感じるでしょうが、
まぁ、試しにやってみて下さい。
学習資料は、前回に引き続き、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」です。
普通にリラックスしながら、小説を読み進めるだけでOKです。
登場する「おさん」とは、猫の主人である人物で、猫にとっての「飼い主」役のキャラクターです。
彼女は、「私」の家に住んでおり、猫に食事を与えたり、世話をしたりする女性です。
「おさん」とは、日本語で親しみを込めて使われる言葉で、主に「おばさん」や「お婦さん」を省略したものです。
元となる小説の一文
この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。さて邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。第一に逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋(くびすじ)をつかんで表へ抛(ほう)り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ這い上った。すると間もなくまた投げ出された。吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。その時におさんと云う者はつくづくいやになった。
接続詞と繋ぎの副詞をぶち込む
只今の小説の文章に、少々、英語をぶちこんでまいります。
しかし、「え、英語!」とたじろいだりはせず、「聞き馴染みのない日本語」みたいな感覚でいて下さい。
Part1、Part2では、初めに句動詞をぶちこんでおりましたが、
いっつも同じだと飽きるので「接続詞と繋ぎの副詞」から、いざまいります。
接続詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
well | /wɛl/ | ウェル | さて |
then | /ðɛn/ | ゼン | それから、そして |
here | /hɪər/ | ヒア | ここで |
first | /fɜrst/ | ファースト | 第一に、最初に |
however | /haʊˈɛv.ər/ | ハウエヴァー | しかしながら |
この垣根の穴は今日に至るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。well 邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。then 暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。here 吾輩はかの書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。first 逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否やいきなり頸筋(くびすじ)をつかんで表へ抛(ほう)り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。however ひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ這い上った。then 間もなくまた投げ出された。吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。and その時におさんと云う者はつくづくいやになった。
もうちょい副詞
副詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
today | /təˈdeɪ/ | トゥデイ | 今日、現代 |
already | /ɔlˈrɛd.i/ | オールレディ | すでに |
suddenly | /ˈsʌd.ən.li/ | サドゥンリー | 突然に |
soon | /suːn/ | スーン | まもなく、すぐに |
finally | /ˈfaɪ.nəl.i/ | ファイナリー | 最終的に、ついに |
この垣根の穴は today に至るまで吾輩が隣家の三毛を訪問する時の通路になっている。well 邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。then 暗くなる、腹は減る、寒さは寒し、雨が降って来るという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時は already 家の内に這入っておったのだ。here 吾輩はかの書生以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。first 逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否や suddenly 頸筋(くびすじ)をつかんで表へ抛(ほう)り出した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。however ひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ這い上った。then soon また投げ出された。吾輩は投げ出されては這い上り、這い上っては投げ出され、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。finally その時におさんと云う者はつくづくいやになった。
ちょいと動詞(句動詞)をぶち込む
動詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
visit | /ˈvɪzɪt/ | ビジット | 訪れる |
sneak in | /sniːk ɪn/ | スニーク イン | 忍び込む |
get dark | /ɡɛt dɑːrk/ | ゲット ダーク | 暗くなる |
get hungry | /ɡɛt ˈhʌŋɡri/ | ゲット ハングリー | 腹が減る |
come down | /kʌm daʊn/ | カム ダウン | 降ってくる |
make my way | /meɪk maɪ weɪ/ | メイク マイ ウェイ | 進む |
crawl in | /krɔːl ɪn/ | クローリン | 這い入る |
come across | /kʌm əˈkrɔːs/ | カム アクロス | 出くわす |
grab | /ɡræb/ | グラブ | つかむ |
throw out | /θroʊ aʊt/ | スロウ アウト | 投げ出す |
climb up | /klaɪm ʌp/ | クライム アップ | 登る |
be thrown out | /bi θroʊn aʊt/ | ビー スローン アウト | 投げ出される |
この垣根の穴は today に至るまで吾輩が隣家の三毛を visit する時の通路になっている。well 邸へは sneak in だもののこれから先どうして善いか分らない。then get dark、腹は get hungry、寒さは寒し、雨が come down という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと make my way 。今から考えるとその時は already 家の内に crawl in っておったのだ。here 吾輩はかの書生以外の人間を再び come across べき機会に遭遇したのである。first 逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否や suddenly 頸筋(くびすじ)を grab で表へ throw out した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に任せていた。however ひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ crawl up った。then soon また throw out された。吾輩は be thrown out されては climb up、 climb up っては be thrown out、何でも同じ事を四五遍繰り返したのを記憶している。finally その時におさんと云う者はつくづくいやになった。
他の動詞もやる
動詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
think | /θɪŋk/ | シンク | 考える |
encounter | /ɪnˈkaʊntər/ | インカウンター | 出会う |
leave | /liːv/ | リーブ | 離れる、任せる |
repeat | /rɪˈpiːt/ | リピート | 繰り返す |
この垣根の穴は today に至るまで吾輩が隣家の三毛を visit する時の通路になっている。well 邸へは sneak in だもののこれから先どうして善いか分らない。then get dark、腹は get hungry、寒さは寒し、雨が come down という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと make my way 。今から think するとその時は already 家の内に crawl in っておったのだ。here 吾輩はかの書生以外の人間を再び come across べき機会に encounter したのである。first 逢ったのがおさんである。これは前の書生より一層乱暴な方で吾輩を見るや否や suddenly 頸筋(くびすじ)を grab で表へ throw out した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に leave っていた。however ひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再びおさんの隙を見て台所へ crawl up った。then soon また throw out された。吾輩は be thrown out されては climb up、 climb up っては be thrown out、何でも同じ事を四五遍 repeat したのを記憶している。finally その時におさんと云う者はつくづくいやになった。
名詞いこうか
名詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
fence | /fɛns/ | フェンス | 垣根 |
hole | /hoʊl/ | ホール | 穴 |
cat | /kæt/ | キャット | 三毛猫 |
passage | /ˈpæsɪdʒ/ | パッセージ | 通路 |
house | /haʊs/ | ハウス | 邸 |
cold | /koʊld/ | コールド | 寒さ |
house | /haʊs/ | ハウス | 家 |
student | /ˈstudənt/ | スチューデント | 書生 |
woman | /ˈwʊmən/ | ウーマン | おさん |
neck muscle | /nɛk ˈmʌsl/ | ネックマッスル | 頸筋 |
kitchen | /ˈkɪtʃɪn/ | キッチン | 台所 |
この fence の hole は today に至るまで吾輩が隣家の cat を visit する時の passage になっている。well house へは sneak in だもののこれから先どうして善いか分らない。then get dark、腹は get hungry、寒さは cold し、雨が come down という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へと make my way 。今から think するとその時は already house の内に crawl in っておったのだ。here 吾輩はかの student 以外の人間を再び come across べき機会に encounter したのである。first 逢ったのが woman である。これは前の student より一層乱暴な方で吾輩を見るや否や suddenly neck muscle を grab で表へ throw out した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に leave っていた。however hungry のと cold にはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再び woman の隙を見て kitchen へ crawl up った。then soon また throw out された。吾輩は be thrown out されては climb up、 climb up っては be thrown out、何でも同じ事を四五遍 repeat したのを記憶している。finally その時に woman と云う者はつくづくいやになった。
形容詞やー
形容詞 | 発音記号 | カタカナ読み | 日本語の意味 |
bright | /braɪt/ | ブライト | 明るい |
warm | /wɔːrm/ | ウォーム | 暖かい |
violent | /ˈvaɪələnt/ | バイオレント | 乱暴な |
この fence の hole は today に至るまで吾輩が隣家の cat を visit する時の passage になっている。well house へは sneak in だもののこれから先どうして善いか分らない。then get dark、腹は get hungry、寒さは cold し、雨が come down という始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく bright で warm そうな方へ方へと make my way。今から think するとその時は already house の内に crawl in っておったのだ。here 吾輩はかの student 以外の人間を再び come across べき機会に encounter したのである。first 逢ったのが woman である。これは前の student より一層 violent な方で吾輩を見るや否や suddenly neck muscle を grab で表へ throw out した。いやこれは駄目だと思ったから眼をねぶって運を天に leave っていた。however hungry のと cold にはどうしても我慢が出来ん。吾輩は再び woman の隙を見て kitchen へ crawl up った。then soon また throw out された。吾輩は be thrown out されては climb up、 climb up っては be thrown out、何でも同じ事を四五遍 repeat したのを記憶している。finally その時に woman と云う者はつくづくいやになった。
全文まるまる英語
参考までに、全部英語に訳してみました。
めんどくさいと思いますので、別に、ここは読まなくてもいいです。
以下の文では、紹介していない単語があったり、文法、語順が英語バージョンです。
全部を理解するのは大変だと思いますが、
ここまでで覚えてしまった「日本語みたいな英語」が頭ん中にあるので、
ワリとイメージ出来ちゃうのではないでしょうか?
The hole in this fence has been a passage for me to visit the cat in the neighboring house until today. Although I sneak in to the well house, I have no idea what to do from here on out. Then it gets dark, my stomach gets hungry, the cold is cold, and the rain comes down, leaving me with no time to spare. I have no choice but to make my way toward the bright and warm-looking direction. Looking back now, I realize that I had already crawled into the house at that time. Here, I had the opportunity to encounter humans other than that student again. The first one I met was a woman. She was even more violent than the previous student, and the moment she saw me, she suddenly grabbed my neck muscle and threw me out. I thought this was no good, so I closed my eyes and left my fate to the heavens. However, I couldn’t stand being hungry and cold. I again looked for a chance with the woman and crawled up to the kitchen. Then soon, I was thrown out again. I remember being thrown out and climbing up, and climbing up only to be thrown out again, repeating the same thing four or five times. Finally, at that moment, I truly became fed up with that woman.
まとめ
こんなもんじゃ、物足りないですかね?
徐々にスパルタっていくので、次回もよろしくお願いします。
【前回のやつ】
吾輩は猫である編Part2
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