この度、羽田空港からトランジットで広州白雲国際空港を経由してマレーシアのペナン国際空港へと飛行機移動しました。
そのお値段、なんと2万円。
一般価格の約半値。
もちろん、オプションは何も付けていません。
(2024年11月で、いっちゃん安いヤツを選びました。)
「さぞかし、粗末なサービスなんでしょ?」
と思われるでしょうが、
大人になって、初めて海外トラベルの僕には、その善し悪しが分かりません。
なので、ここでは有りのままの激安飛行機の実態を書いていきます。
羽田空港のチェックインカウンターNからStart!
羽田空港第3ターミナルのチケットカウンターNでは、
待ち時間1時間を超える混みようであった為、制限エリアに入っても、のんびり出来る時間は皆無。
本当は食事をとりたかったのですが、急いで自販機水を購入して、
搭乗ゲートを通過して、飛行機内にの仕込みました。
機内の様子
ここからは、いきなり中国90%となります。
パラパラと日本人らしき人間を見かけますが、
日本人みたいな顔した客室乗務員のお姉さんは、やはり中国語で挨拶をしてきます。
搭乗ゲートまでは、もろ日本。
しかし、そこを一歩でも超えたら、圧倒的中国です。
簡単な受け答えなど、
日本語で挑んでみるものの、あちらは少し戸惑った様な表情を浮かべるので、
しょうがないから、英語で喋ってみました。
英語の発音に自信が無いため、今度はこちらが不安にさいなまれるのです。
座席の広さは新幹線の3分の2くらいで、ちょっと狭い感じ。
目の前には、当然モニターなどは無く、映画などは見れません。
お行儀よく座れば、足は伸ばせます。
お行儀悪くダラっと座れば、膝が当たります。
「大丈夫っちゃ、大丈夫」ですが、
少し巨人な人間の方は、
息苦しさを感じるかもしれません。
搭乗して、1時間。
まだ出発しない。
急いで来たのは何だったんだよ?
と思いましたが、これは普通のことですか?
菓子
まもなくして、
飛行機が離陸すると、客室乗務員が
「こじんまりとしたお菓子」
と、「紙コップ1杯の飲み物」を配ってくれました。
この日、5時起き、現在11時過ぎまで何も食べていない僕にとって、
大変嬉しい出来事でした。
内容物は、
素焼きミックスナッツと、
ドライフルーツ(たぶん干しブドウ、ひょっとしたらクコの実)
日本人の僕は、ゴミが2つに増えないようにと配慮して、
「開け口をピーッとするけど、分離しない中途半端ないい塩梅」で開けますが、
隣の席の東南アジア系の男は、海を切り裂くモーゼのように、ズササと全てを切り裂きました。
これは、余談です。
昼時
時刻が12時に差し掛かると、客室乗務員の様子が慌ただしくなります。
乗客に、食事を配ってまわるのです。
美味しそうな匂いが充満し、僕のお腹はグーと鳴ります。
しかし、僕はオプション皆無の最安プラン。
さっきのミックスナッツのようなラッキーが、人生成そう何度も起こるはずない。
なるだけ「無」になろうと精神統一をしていると…、
なんということでしょう。
僕の元にも食事を差し伸べ、
「ビーフorチキン」
と訊ねてくるではありませんか。
何かの間違えか?
と思いましたが、確認するほどの語学力もないし、腹減ってるし、
食っちゃえ!
と思い、
一息ついてから、さり気なさを意識して、
「・・・ビーフ」
と言いました。
内容物
焼肉弁当の焼肉みたいな肉
白ごはん
パン
春雨サラダ
フルーツ(りんご、たぶん桃缶の桃、味なしメロン)
ちょっとしたケーキ
食リポ(昼)
これ、見た目よりずっと美味しいです。
特に肉は、もちろん新幹線弁当なんかよりずっと美味しいし、
コンビニの美味しい焼肉弁当の肉より美味しいです。
よく、こんな美味しい肉を飛行機内に持ち込めたな。
と感心するどころか、もはやテロ行為に近い美味しさでした。
難癖をつけるとすれば、
「ご飯もあるし、パンもある」。
この炭水化物にまみれたセンスが…、
まあ、それはいいか。
もう一つの難癖は、
「フルーツのメロン」が、全く甘くなく、香りはほんのりメロンだが、
食感は「シャキシャキしないリンゴ」の様な感じです。
ここまで味気ないメロンを、僕はこれまで食べた事がありません。
食後
食事を終えると、
残ったトレイなどのゴミ類は、しばらくそのまま。
邪魔くさいので早く処分して欲しい。
その気持ちは他の乗客も同じようで、
ゴミのトレイを両手に持ち、辺りをキョロキョロと見渡す乗客がそこら中に出没しています。
恥ずかしい話ですが、僕もその一人です。
ゴミ回収の時間は航空会社も考慮してのことと思いますので、
ただただ、これは、乗り合わせた乗客が大人気ないだけかもしれません。
13時頃になると、
客室乗務員が、飲み物サービスと共に、食事ゴミを回収して回ります。
その後、なんとなくお昼寝タイム。
絶妙なタイミングで照明は暗くなり、
示し合わせたかの様に、窓際の乗客は窓を閉め、
人間寝ます。
また、これも、余談でした。
ということで、午前中から夕方前までにかけて広州白雲国際空港に到着したわけですが、
僕の目的地はペナン。
今度は同じ「中国南方航空」夜の便です。
悪しき広州白雲国際空港
中国南方航空のハブ空港である「広州白雲国際空港」。
案内看板に勧められるまま「transfer」の方へと進んで行くと、「保安検査場」へと辿り着きます。
しかし、そこにいる中国人の奴らが、どうも偉そうなのです。
この理由は明白で、彼らのユニフォームは「看守」みたいなデザインだからです。
看守みたいな厳格そうな衣類を身にまとったせいで、気も大きくなってしまっているのです。
僕が外国人だからという訳ではなく、他の客に対しても「囚人」の如く接しています。
あやうく番号で呼びそうな程でありました。
夜の飛行機
今度は、目的地ペナンに向け、17時ごろから5時間ほどのフライトです。
基本的に機内は真っ暗で、
「さあ寝てろ!」
「お前らは暗くすれば寝るんだろ」
とナメられている様な気がしました。
ほとんどの大人にとって、17時~21時は寝る時間ではありません。
機内食(夜)
時刻は18時。
この時だけは、機内に照明が灯り、客室乗務員が機内食を配りだします。
昼の便でも食事にありつけた僕は、貰える気マンマンです。
はやく来ないかな。と辺りは、そわそわしだします。
案の定、貰えました。
ここでの注文の選択肢は、
「ライスorポテト」
ライスを選択した僕は正解です。
だって、チキンカレーにもポテト入ってるし、ポテトサラダにもポテト入ってますから。
隣に座っていた乗客は、ポテトを頼んでポテトを残していました。
内容物
チキンカレーとライス
パン
ポテトサラダとハムとブロッコリーとミニトマト
バナナ
なんか甘いお菓子
食リポ(夜)
もう戸惑いませんが、また「ライス&パン」です。
「チキンカレー」のチキンは普通に美味しいのですが、
全体的に味が薄すぎます。
カレーではなく、「カレー風味の味無し」といったところです。
「ライス」は若干パサッとしていて、タイ米のような感じ。
まあ、カレーを食べるぶんには悪くありません。
そして最も問題なのが、「バナナ」です。
「不味くなりようがないもの」
それが今までのバナナに対する僕の印象でしたが、
「世界には、こんな不味いバナナがある」
というのを始めて知りました。
厳密には、味の無いバナナ。
食感ボソボソで、甘さ無し。
そういえば、「どこかの部族でバナナを主食にしている。」
という話を聞いたことがあるので、そのタイプのバナナなのかもしれません。
そしてデザートは、「なんか甘いお菓子」
説明するのが難しいのですが、皮があって中身にフレーバー付きの餡があって、
日本に住んでいても、どこかで食べた事のあるやつです。
どこで食べたか思い出せませんが、お土産かなんか?
兎に角、これは美味しいです。
今回の夕食、一言で言えば「不味い飯」でしたが、
そもそも、こんな激安プランに、ケチをつけるものではありません。
食後は再び暗闇が訪れ、
疲れていても寝れない、寝付きたくても気付けない。
そんな生き地獄へと戻っていきます。
まとめ
中国南方航空の激安フライトでしたが、
「そこそこ値が張るフライト」の方の話と比較しても、
値段程の差が無いように感じます。
プランのチケットをちゃんと選べば、今回の僕のようにフライト時間もそう変わりなく、
広州白雲国際空港の職員の傲慢さも、「旅行の醍醐味」と考えれば笑ってられます。
結論、
お金が余っている人や、快適さに全振りしたい人は他をあたれば良いと思います。
僕のような少しでも節約したい方は、こんなんで全然いい。
窓際の席じゃないのに、窓際まで手を伸ばして撮った画像です。
(人間達にはちゃんと了承を得てやってます。)
やっぱ空、綺麗だよな。
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