もうちょっとしたらマレーシアに行く予定なんですが、
その後、インドに行こうかな?
と、予定を立てているところです。
せっかく行くなら、現地の言葉もそこそこ喋れるようになりたい。
と思うタイプの人間で、
今は英語とマレー語を同時にお勉強しているのですが、
ヒンディー語(インドの公用語)もついでに覚えられないかな?
と、欲張りな想いが宿ってしまいました。
とはいえ、3つ言語を覚えるなんざ、
とてもじゃないが、キャパオーバー。
そこで思ったのが、
「マレー語とヒンディー語って、なんか共通点あるんじゃね?」
例えば、日本語で「あんた」という言葉がありますが、
マレー語でも「Anda(アンダ)」という「あなた」を表す言葉があります。
そっくりなのも、そのはず。
元々、どちらもアラビア語の
男性に対して「anta」
女性に対して「anti」
っつぅのが語源だと言われているのです。
そんな感じで、「マレー語とヒンディー語」の
「ほぼ同じ」な言葉があるんじゃねぇか?
と探ってみたところ、
まあ、案の定、わんさかあったんですよ。
今、僕のようにマレー語をお勉強している方がいらっしゃれば、
「へぇー、ヒンディー語でも同じのあるんだぁー」
っつって記憶に定着し易いでしょ?
という想いで、そんな情報を共有したいと思います。
マレー語とヒンディー語のほぼ同じ言葉
全く一緒のものから、ちょっと無理矢理なものまでありますが。
品詞 | ヒンディー語 | カタカナ読み | マレー語 | カタカナ読み | 意味 |
名詞 | राजा (raja) | ラージャ | Raja | ラージャ | 王 |
名詞 | देवी (devi) | デーヴィ | Dewi | デウィ | 女神 |
名詞 | पुत्र (putra) | プトラ | Putra | プトラ | 息子 |
名詞 | मंत्र (mantra) | マントラ | Mantra | マントラ | 呪文 |
名詞 | धर्म (dharma) | ダルマ | Dharma | ダルマ | 宗教、義務 |
名詞 | गुरु (guru) | グル | Guru | グル | 師、先生 |
名詞 | चक्र (chakra) | チャクラ | Cakra | チャクラ | 輪、円 |
名詞 | विद्या (vidya) | ヴィディヤ | Vidya | ヴィドゥヤ | 知識、学問 |
名詞 | शक्ति (shakti) | シャクティ | Sakti | サクティ | 力、エネルギー |
名詞 | अग्नि (agni) | アグニ | Api | アピ | 火 |
名詞 | समय (samay) | サマイ | Masa | マサ | 時間、時期 |
名詞 | स्वर्ग (swarg) | スワルグ | Surga | スルガ | 天国 |
名詞 | नवरत्न (navaratna) | ナヴァラトナ | Navaratna | ナワラトナ | 九つの宝石 |
名詞 | समुद्र (samudra) | サムドラ | Samudera | サムデラ | 海 |
名詞 | राजा कुमार (raja kumar) | ラージャ クマール | Raja Kumar | ラージャ クマール | 王子 |
名詞 | नगरी (nagari) | ナガリ | Negara | ネガラ | 国 |
名詞 | जीव (jeev) | ジーヴ | Jiwa | ジワ | 生命、魂 |
名詞 | ध्यान (dhyaan) | ディヤーン | Dhyana | ディヤナ | 瞑想 |
形容詞 | महा (maha) | マハ | Maha | マハ | 大いなる、偉大な |
形容詞 | अद्वितीय (advitiya) | アドヴィティヤ | Aditya | アディティヤ | 独特の、無二の |
形容詞 | पुराना (puraana) | プラーナ | Lama | ラマ | 古い |
覚える用の文章
さっきの表にある単語(マレー語カタカナ読み)を使って、適当な文章を作りました。
マジで適当なので、内容はほとんど無いです。
これ、我ながら結構頭に入る暗記方法だと思うので、
試しに読んでみて下さい。
昔々、広大なネガラ(国)に、ラージャ(王)という賢い王が治めていました。彼の支配する地は、スルガ(天国)のように平和で、国の人々は幸せに暮らしていました。しかし、王にはひとつの願いがありました。それは、マハ(偉大なる)知識を持つグル(師)に出会い、ヴィドゥヤ(知識)を学ぶことでした。
ある日、王の前に神女デウィ(女神)が現れました。彼女は王に言いました。「あなたの未来を守るために、あなたのプトラ(息子)であるラージャ クマール(王子)がチャクラ(円盤)を使い、マントラ(呪文)を習得しなければならない。」王は心を決め、王子を一人旅立たせました。
王子は長い旅の途中で、サムデラ(海)を越え、遥か東の国へと向かいました。彼は途中、ダルマ(義務)を守り、真摯に修行を続けました。ある日、王子は深いディヤナ(瞑想)の中で、サクティ(力)の源を感じました。それは、アディティヤ(太陽)のように輝く力でした。彼はこの力を使い、試練を乗り越えていったのです。
王子の旅の途中、ナワラトナ(九つの宝石)が彼の前に現れ、それを集めることで、ジワ(魂)の力が強化されました。マサ(時間)が経つ中、王子はラマ(長い間)の修行を経て、ついにグルに出会うことができました。グルは彼にチャクラの使い方を教え、王子はその力を手に入れました。
王子は国へ帰ると、彼の前にアピ(火)が灯り、ジワが新たな命を得たように感じました。彼はラージャ(王)となり、国を再びスルガのように平和に治めることを誓いました。そして、彼の治世は、マハ(偉大なる)繁栄と平和をもたらし、ラージャ クマールの名は永遠に語り継がれることとなりました。
そして、王の国はネガラの中でも最も栄えた国となり、サムデラ(海)の向こうにまでその名は広がりました。
似たようなマレー語学習用文章をこさえています。
興味を抱きましたら、観に行ってください。
【馬鹿でも暗記・マレー語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part1
何で似てるの?
1. ヒンドゥー教と仏教の影響
- 宗教的伝播: ヒンディー語とサンスクリット語はヒンドゥー教の主要な言語であり、仏教の発展にも影響を与えました。東南アジアの国々、特にマレーシアやインドネシアでは、ヒンドゥー教や仏教が長い歴史を持ち、
(具体的には、ヒンドゥー教の影響は9世紀から14世紀にかけて、特にシュリーヴィジャヤ王国やマラッカ王国の時代)
多くの宗教的用語や概念がヒンディー語やサンスクリット語から借用されました。このため、宗教や哲学に関連する言葉が共通しています。
2. サンスクリットの影響
- サンスクリット語は、ヒンディー語の基礎となっている古代インドの言語です。多くのヒンディー語の単語はサンスクリットから派生しています。また、サンスクリット語の影響は東南アジアの言語にも見られ、マレー語にはサンスクリット由来の単語が多くあります。例えば、マレー語の「Dharma」や「Mantra」などはサンスクリットから来ている言葉です。
3. 植民地時代の交流
- オランダとイギリスの支配: 植民地時代に、インドと東南アジアの地域との交流が活発になり、インドの商人や文化がより一層浸透しました。これにより、マレー語の中にインドからの影響が強化され、ヒンディー語に由来する単語が増えることとなりました。
4. 言語的な類似性
- ヒンディー語とマレー語は、どちらもインド・ヨーロッパ語族の影響を受けており、特にヒンディー語の方言の一部や語彙がマレー語と似ている場合があります。特に古代インドの文化的な影響を受けた部分では、単語が類似することが多いです。
最後に
って事でした。
たまに思うんですが、言語って語源なんかを辿っていくと、
こんな感じで「そっくりな奴」に出くわしたりするんですよ。
ドッペルゲンガーっているじゃないですか?
自分にそっくりな奴が、知らない所でのうのうと暮らしてるの。
言語って、ドッペルみたいで少し気持ち悪いですよね。
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