色々ありましたが、今マレーシアのペナン島に住んでいます。
僕がいるのは島の東側の海沿いの街。
高層マンションや大型モールなんかが立ち並んでいて、なかなか近代的なのですが、
ちょいとそこの道を曲がって見れば、ド級のマレーシアが待ち構えています。
ペナン島に到着して早々、僕が目の当たりにした朝散歩の様子を報告いたします。
散歩(マレー語ではJalan Jalan)
※今、気付きましたが、「じゃらん」って雑誌はここからネーミングしてたんですね。
ちなみに、「Jalan」一つで、「道」って意味。
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今、朝の10時くらい。
宿泊コンドミニアムの入り口を出ると、人間にも物おじしない猫ちゃんが居ます。
マレーシア人は、とにかく猫好きってことで、
安心しきった猫たちは、自由そのものって感じ。
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ここの横断歩道ボタンは、なかなかイカツイ。
基本的に自動車はビュンビュンで、態度はかなりデカいので、うっかりしたら轢かれます。
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なんてこたないペナン島の通りですが、やっぱ日本とはなんか違いますよね。
なんか分かんないけど、なんか違う気がします。
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その穏やかな通りが終われば、
突如ゴチャゴチャの別世界。
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なんかニョキっと飛び出さ下、あの変なの気になる。
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ココナッツおじさんが現れました。
ナタを振り上げ、一心不乱にココナッツを叩き割っています。
というのも、僕がココナッツジュースを注文したから。
ストローを差して中身のジュースを飲むのですが、
このデカい玉を持ち歩くのも大変なので、
余ったジュースはコップに入れてもらって、Take out オーケーです。
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とにかく、統一感が無いような有るような感じの街並み。
突拍子もない芸術です。
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で、市場。
パラレルワールドの境界線がひかれているかの様な、様変わりです。
あらかじめ知ってる人にとっては、違和感なくいられるのでしょうが、
この島ビギナーの僕にとっては、なんか嘘つかれてる様な気分です。
この朝市は、毎週土日に開かれているそうで、
実はこれを目当てにチョイスした、この日の散歩コースです。
ここ、市場の隅っこは、食堂の様ですね。
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中を突っ切ってると、外国人に声をかけられます。
(向こうからすれば、僕が外国人なのですが…)
僕がカメラを持って歩いていたので、なにかをアピールしていた様です。
何を言っているのかは、さっぱり分かりません。
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あっ、そういえば、
ドリアン食べてみたかったんだよな。
という気まぐれで、
「Do you have a durian?」
と、カタコト英語を食らわせてみましたが、
「NO!」
と一刀両断。
もうちょっと食い下がってみたものの、無いものは無い。
なんで食い下がったのか、自分でもよく分かりません。
どうやら、「ドリアンの季節は5月~7月」らしく、
NO!の迫力とは反して、懇切丁寧に教えてくれました。
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ドリアンは諦めて、市場を出ると…、
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迷子になってしまいました。
市場は結構な大きさで、その中をグルグルと調子に乗って練り歩いていたせいで、
入ってきた所とは全然違うに来てしまったのです。
とにかく、歩くことに…。
すると…、
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これって、ニョキ出ていたあのヤツじゃん。
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門の前にいた「関係者みたいな顔した一般人おじさん」に聞いてみました。
「Can I enter?」
入っていいか?
と尋ねると、凄まじい勢いで「Yes!」
その後も何やら説明をしてくれたのですが、
何を言ってるか、さっぱり分かりませんでした。
唯一、この建物はタイのやつで、
道路挟んで向こう側の建物は、なんか別の建物ってこと。
とにかく、せっかく迷子になってここまで来たので、
このタイのやつの中に入ってみることにしました。
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実にしっかりした感じで、
絶対、観光名所的ないい所だと直感しました。
ただ、予備知識は皆無ですので、
そのありがたみがイマイチ分からず、バカみたいな顔で口開けて歩いています。
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実はここ、「ペナン寝釈迦仏寺院」という超有名な仏教寺院。
全長約33メートルの巨大な涅槃仏(寝釈迦仏像)が見どころですが、
その時、何も知らなかった迷子の僕は、
その一番の見どころを見逃してしまいました。
おそらく、この建物の中にあったのでしょうが、なんか行事を行っていたので、この日は多分入れなかった。
まあまあ、また今後、寝釈迦仏リベンジに参りましょう。
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続いては…、
「ペナン寝釈迦仏寺院」と、道路を挟んで真向いにある「ビルマ仏教寺院」に向かいます。
勿論、これが「ビルマ仏教寺院」ってのも、後から調べて分かった情報。
この時は、何も分かっていません。
タイとミャンマー、両国の仏教文化を同時に体験できる面白スポット。
一体何が違うのでしょうか?
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まるで門番の様に、まるで入国審審査官の様に、
来るものを威圧する乞食の方々。
「この乞食の方々、実は金持ちで趣味で乞食やってる。」
なんて噂もありますが、本当でしょうか?
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中に入ると、ユニークなオブジェが飾られています。
ここは遊園地でもないし、大真面目に作った仏教の「ありがたいヤツ」なのでしょうから、
本当は「ユニーク」などと言ってはいけないのかもしれません。
弓がもう、顔面に引っ付きそうです。
矢を撃ったら、反動で鼻っ面をぶつけてしまうでしょう。
まず、弓矢の持ち方、肩の入れ方が間違っているので、
おそらく、ビギナーです。
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龍と地球。
きっと意味があるのだと思います。
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面白兄弟。
僕は、これほど面白い兄弟に出会った事はありません。
表情も、お腹の脂肪の付き方も、ポージングも、
ほぼ完璧といっていいでしょう。
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碑文を中心に、金持ちそうな二人のオブジェ。
一番左に写るピンクのシャツの方は、オブジェではなく人間です。
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碑文の文字は解読不可能。
「この世の真実」が刻まれているのでしょう。
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実はこの施設に入場して以来、たえず歌声が鳴り響いていました。
お経的なものだと思われますが、
その出どころは、おそらくあの金ピカの建物の中。
「シンガーの顔か見たい!」
と思って近づいていきましたが、
その前には大勢の人々が集い、熱心に両手を合わせています。
「さすがに中を突っ切って入れる雰囲気ではないな。」
と断念しました。
あの中にも、絶対に見どころがあったはずなので、
改めて、ビルマ寺院をいたします。
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寺院を出た、帰り道。
相変わらず迷子は迷子なのですが、そんなに焦燥感はありません。
これも、仏のお導きなのでしょうか?
ここは、何かは分かりませんが、
何か雰囲気のある通り。
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ほどなくして、近所の巨大モールに着きました。
ここはもう、知ってる所です。
それにしても、観光リゾート地のペナンだからか分かりませんが、
マレーシアの近代化、巨大ビル化も目を見あるものがありますね。
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家の前まで到着。
入口の猫ちゃんは、まだこうしていました。
これで朝散歩は終了。
さて、今日は何をしようかな。
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動く散歩が気になる方が、こちらをご覧ください。
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