2024年5月18日、「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」が放送されました。
そこで、圧巻の優勝を果たした「ガクテンソク」。
このページでは、彼らが準決勝で披露した「プロポーズ~副業」のネタを「文字起こし」してみました。
テキストでじっくり見ることにより、新たな「発見」が出来れば幸いです。
【他 THE SECOND関連】
【ガクテンソク、第1試合「国分寺のネタ」テキスト】はこちら。
金属バット、第1試合「大阪交通安全カルタのネタ」はこちら。
金属バット、準決勝「料理のネタ」はこちら。
「プロポーズ~副業」 ネタ全文
奥田 | 中学校から幼なじみでやっとりまして、2人とも42歳という事でね、 オジサンなるかと思ったら、ちょっと片っぽオバサンみたいになってきてます。 |
よじょう | オバサンみたいですよね。 |
奥田 | あなたですよ。 |
よじょう | 僕? |
奥田 | そりゃそうでしょ。 こんな刈りあがったオバサン、夏木マリさんぐらいですよ。夏木マリさん一択ですからね。 こんな二人でやってるんですけど、恥ずかしながらね、僕独身で。 彼こう見えて、結婚してまして・・・・。 話題変えましょ、ごめんなさい、円安が止まりません。 |
よじょう | おい、ちょっと、話題変えるな。 |
奥田 | 変えるよ。誰も興味ない。 |
よじょう | 言わしてもらうで。俺の奥さんな、読者モデルの卵やからな。 |
奥田 | 読者モデルの卵は、ただの読者やからな。本読んでる段階やからな。 あなたみたいな人が、よう結婚できたなって空気あったんですよ。 |
よじょう | これはね、僕のプロポーズがむっちゃくちゃ良かったんですよ・・・・。 |
奥田 | インボイス制度が始まりましたけど、 |
よじょう | おい、ちょい、プロポーズ良かったっていうてんの。 |
奥田 | 誰も興味ないのよ。何が良かったん? |
よじょう | 僕ね、オリジナルソング歌いました。 |
奥田 | あら、キモイ。えー、キモイ人だ。 |
よじょう | キモイ人? |
奥田 | 沖縄風に言うと、「キモんちゅ」だ。「キモんちゅ」でした。 |
よじょう | 奥さん喜んだからな。 |
奥田 | じゃあ、奥さんも「キモんちゅ」となりますね。 |
よじょう | ホンマに良かったんすよ。 |
奥田 | ホンマに? じゃあ、1回じゃあ、再現してみて下さい。 |
よじょう | んっ、んぅ!…弾き語りや。 |
奥田 | 当たり前や、誰が伴奏つけん。・・・あっ、珍しい、ウクレレですか? |
よじょう | …お前と出会って、もう長いな、 |
奥田 | 語りから始まるんや。 |
よじょう | これ、受け取って欲しい。指輪、3か月分。 |
奥田 | 指輪3か月分は、90個ですけど。山盛りあげてますよ。 |
よじょう | もしもこの先、世界中がお前の敵に回っても、俺だけはお前の味方や。 |
奥田 | なに、世界中が敵に回るって? 奥さん、プーチンか?どういう状況、それ? |
よじょう | 歌います。 |
奥田 | はよ歌って下さい。 |
よじょう | 夕暮れに 君に伝える想いかな |
奥田 | …俳句なんや、ほんで! |
よじょう | だから結婚できたんや。 |
奥田 | ウクレレ持って、俳句読まれたんですか?ああ、ちゃんと「キモんちゅ」だ。 |
よじょう | でもまぁ、結婚もしてるしね、ちょっと「副業」頑張ろうかなって。 |
奥田 | えー、「本業」頑張らないんだ。…モチベーション下がるんですけど。 |
よじょう | 会社を起こすねん。 |
奥田 | 会社? |
よじょう | アドベンチャー企業や。 |
奥田 | ベンチャー企業な。アドベンチャー企業は、楽しそうすぎるやろ。 |
よじょう | でも、絶対に儲かる仕組み思いついた。 |
奥田 | 怪しいよ、儲かる仕組みって。 |
よじょう | アイデアが、上がっていたんや。 |
奥田 | アイデアは、降りてくんねん。 上がってくんの、吐き気とかや。 |
よじょう | でも、絶対に儲かんねん。 |
奥田 | 儲かる? |
よじょう | 聞いて。まず、親ネズミの俺が、 |
奥田 | ダメでしたー!ダメでしたー!すみませんでした。 |
よじょう | 聞け!聞け! |
奥田 | 聞かれへん!じゃあ、アドベンチャーやわ。それはアドベンチャー企業や、たしかに。 |
よじょう | 親ネズミの俺が、100円でモノを仕入れます。 それを子ネズミにな、100円で売んねんな。 |
奥田 | え? |
よじょう | 子ネズミが、孫ネズミに100円で売んねんな。 孫ネズミが、ひ孫ネズミに100円で売んねんな。 で、発生した利益が俺に入ってくんねん。 |
奥田 | 発生してなかった、今、利益。 ネズミの前を100円の商品が流れて行っただけです。親子4代に渡り、何してんの? コレ。全然、儲かってへんやん。 |
よじょう | お前な、「信じる」「者」って書いて「儲かる」やないかい。 |
奥田 | 漢字はそうかもしれんけど、夢みたいな話なんよ。 |
よじょう | 「人」の「夢」で「儚い」や。 |
奥田 | あなたの為を思って、言ってんの。 |
よじょう | 「人」の「為」で、「偽り」や。 |
奥田 | なんで勝たれへんねん!つよっ! |
よじょう | 漢字には全部、意味あるからね。 |
奥田 | じゃあ、「波」に「女」で「婆」って、どういう意味やねん! |
よじょう | 「波」の様なシワある「女性」って意味やろ。 |
奥田 | 強いな、コイツ。 |
よじょう | で、それを元手に、 |
奥田 | 元手無いよ。素手や、今。 |
よじょう | 俺ね、「ラスベガス行こうかな?」思ってんの。 |
奥田 | 何しに行くねん!素手で。 |
よじょう | …漫才や! |
奥田 | そこは、やんねや。 え、じゃあ、国内で頑張ろうよ。 |
よじょう | あの、俺ら2人の「漫才」っていうか「作品」は、 |
奥田 | 恥ずかしい、恥ずかしい。 違う、そんな言い方したら絶対ダメ。無理に決まってるやろ! |
よじょう | でっかい花火、吹き上げようぜ! |
奥田 | 打ち上げへんのかい! なんで、ラスベガスで「吹き上げ花火」やねん。…シーーーッ。 |
よじょう | 絶対に、イケるはずやねん。 |
奥田 | なんで、そんな事言いきれんの? |
よじょう | 「自信の無い根拠」、あるからや。 |
奥田 | 「根拠のない自信」があれ!「自信の無い根拠」は聞いてられへん。 |
よじょう | …手相むちゃくちゃいいからね。 |
奥田 | 自信ない、自信ない。これ、根拠むりよ。 |
よじょう | この手相ね、豊臣秀吉と一緒やねん。 |
奥田 | だから、なんやねん? |
よじょう | 100人中、5人しかいません。 |
奥田 | ちょっと、おるやんけ!おい!秀吉まぁまぁおるやんけ。 …おい、約分せえよ、腹立つな。20人に1人やろ。分母大きくして、なんか凄くみせんなよ。 タウリン1000mg配合か、お前は。 |
よじょう | お前な、ナポレオンも言うとんねん。 |
奥田 | 偉人なんて、関係ないやろ。 |
よじょう | 「吾輩の辞書が無い」 |
奥田 | ちょっと違うよ。不可能という文字や。なんでナポレオン、ちょっと苛められてんねん。 「えっ?吾輩の辞書がない?え、『不可能』調べた時は…。」 「SECOND」中やぞ!ボーっと見んのは絶対違うからな。 |
よじょう | お前な、今年でちょうど節目の、19年目やん。 |
奥田 | どこが「ちょうど節目」や!19、素数やぞ! |
よじょう | じゃあ、「伏し目がち」やん。 |
奥田 | 意味、変わるやろ、そしたら! なんで19年目、ちょっと「伏し目がち」でやらなあかんの。 |
よじょう | 俺はね!このまま腐った大人になりたくないねん。 |
奥田 | 腐ってきてんねん、お前はもう。ええ歳して。 |
よじょう | 人に敷かれたレールなんて、まっぴらや。 |
奥田 | なんで42歳でレールに乗ってたんや、まず!脱線せえよ。 |
よじょう | 誰も本当の俺、分かってくれなかった。 |
奥田 | ええ歳して、「尾崎」みたいな事言うな。恥ずかしいから。 |
よじょう | 俺…、「尾崎」の生まれ変わりやで。 |
奥田 | 適当な事言いうなよ。お前が生まれた時、まだ向こう生きとったからな。 何それ、謎の尾崎2人時代。 |
よじょう | とにかく、ここは俺の居場所じゃない! |
奥田 | どっか行けよ。盗んだバイクで、42の夜、犯罪やからな! |
よじょう | じゃあ、そのバイク乗って、ラスベガス行こう! |
奥田 | 行くわけないやろ。もうええわ。 |
最後に
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もしもこの先、世界中がお前の敵に回っても、俺だけはお前の味方や。
Even if the whole world turns against you, I will always be on your side.
the whole world 全世界
turns against ~に敵対する
on your side 君の見方
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