【馬鹿でも暗記・英単熟語ぶちこみ小説】人間失格編Part3

shikkaku3-title 初心者英語

田舎のおばあちゃんの方言って、イメージできますか?
お盆とか正月とか、親戚一同は田舎のおばあちゃんの家に集まって
食ったり、喋ったりするんですが、

「田舎+昔」のハイブリッドである、おばあちゃんの言葉は、
もはや日本語なのかも分からないのです。

およそ、日本語20%くらい。
それでも、どうにか会話が出来たのですが、これは奇跡なのでしょうか?

いやいや、
そんな奇跡などという、だいそれた事では無いと思うのですよ。

日本語の中に紛れている「意味不明?おばあちゃん語」だったから、
言葉の前後とか、シチュエーションでもって理解ができたのだ。
と思うのです。

そうして、1週間近くお泊りをしていると、
不思議と、全てつつがなく「おばあちゃん語」を聞き取る事が出来たのです。

という事はアレですよ。
英語にだって日本語をまぜて、そんな感じで接すれば、
自然に使いこなせるようになるではありませんか。

なんで、ここでは、
太宰治の日本語の小説「人間失格」の中に、
英語をぶち込んでおります。

これで、私のような暗記苦手人間にだって
楽々と、壁を乗り越える事が出来るでしょう。

また、このコンテンツは、Part1からじゃなくても全然良いので
一期一会でどうぞ宜しくお願い致します。

元となる小説

 もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるでもう、としの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。どんな表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べる事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口もアゴも、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。部屋の壁や、小さい火鉢は思い出す事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何もならない顔である。眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、思い出せない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼をそむけたくなる。

ちょいと句動詞をぶち込む

ますは、下記の表にございます「英語の句動詞」を、日本語感覚にしていきましょう。

後に続く小説の文では、ここの「句動詞」に置き換わっています。
「新しい外来語を取り入れる」くらいの気持ちで、ふふ~んって感じで読んでみて下さい。

句動詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
fell down/fɛl daʊn/フェル ダウン崩れ落ちる
put over/pʊt ˈoʊvər/プット オーヴァーかざす、覆いかぶせる
passed away/pæst əˈweɪ/パスト アウェイ亡くなる
look into/lʊk ˈɪntuː/ルック イントゥ調べる
come up with/kʌm ʌp wɪð/カム アップ ウィズ思い出す、考え出す
swept away/swɛpt əˈweɪ/スウェプト アウェイ霧消する、消える
look at/lʊk æt/ルック アット見る
turn away/tɜrn əˈweɪ/ターン アウェイそむける、背ける

 もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるで、もうとしの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど fell down しているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手を put over し、こんどは笑っていない。どんな表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手を put over しながら、自然に passed away しているような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を look into する事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口もアゴも、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。部屋の壁や、小さい火鉢は come up with する事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、swept away して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何もならない顔である。眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び look at しても、come up with 出来ない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

他の動詞もぶち込む

そんな要領で、他の動詞も「日本語に取り入れて」まいりましょう。

動詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
don’t know/doʊnt noʊ/ドント ノウわからない
was/wʌz/ワズ〜であった
close/kloʊz/クローズつぶる、閉じる
forgot/fərˈɡɒt/フォガット忘れる
think of/θɪŋk ʌv/シンク オヴ思い出す
become/bɪˈkʌm/ビカム〜になる
open/ˈoʊpən/オーペンひらく、開く

 もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるで、もうとしの頃が don’t know 。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど fell down しているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手を put over し、こんどは笑っていない。どんな表情もない。謂わば、坐って火鉢に両手を put over しながら、自然に passed away しているような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真で was った。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を look into する事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口もアゴも、ああ、この顔には表情がないばかりか、印象さえない。特徴がないのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼を close 。既に私はこの顔を forgot している。部屋の壁や、小さい火鉢は come up with する事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、swept awayして、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何も become ない顔である。眼を open 。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼を openしてその写真を再び look at しても、come up with出来ない。そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

副詞もやっちまう

副詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
most/moʊst/モウスト最も
clearly/ˈklɪrli/クリアリーハッキリ
this time/ðɪs taɪm/ディス タイム今度は、今回は
naturally/ˈnætʃrəli/ナチュラリー自然に
rather/ˈræðər/ラザーわりに、むしろ
already/ɔːlˈrɛdi/オールレディ既に
completely/kəmˈpliːtli/コンプリートリーすっかり
just/dʒʌst/ジャストただ

 もう一葉の写真は、 most 奇怪なものである。まるで、もうとしの頃が don’t know 。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど fell down しているのが、その写真に clearly 写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手を put over し、 this time は笑っていない。どんな表情もない。謂わば、坐って火鉢に両手を put over しながら、 naturally passed away しているような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真で was った。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、 rather 顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を look into する事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口もアゴも、ああ、この顔には表情がないばかりか、印象さえない。特徴がないのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼を close 。 already 私はこの顔を forgot している。部屋の壁や、小さい火鉢は come up with する事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、 completely swept away して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何も become ない顔である。眼を open 。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼を open してその写真を再び look at しても、come up with 出来ない。そうして、 just もう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

形容詞もやっちまう

形容詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
ordinary/ˈɔːrdəneri/オーディナリー平凡
unlucky/ʌnˈlʌki/アンラッキー不運な

 もう一葉の写真は、 most 奇怪なものである。まるで、もうとしの頃が don’t know 。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど fell down しているのが、その写真に clearly 写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手を put over し、 this time は笑っていない。どんな表情もない。謂わば、坐って火鉢に両手を put over しながら、 naturally passed away しているような、まことにいまわしい、unlucky なにおいのする写真で was った。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、 rather 顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を look into する事が出来たのであるが、額は ordinary 、額の皺も ordinary 、眉も ordinary 、眼も ordinary 、鼻も口もアゴも、ああ、この顔には表情がないばかりか、印象さえない。特徴がないのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼を close 。 already 私はこの顔を forgot している。部屋の壁や、小さい火鉢は come up with する事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、 completely swept away して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である。漫画にも何も become ない顔である。眼を open 。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼を open してその写真を再び look at しても、come up with 出来ない。そうして、 just もう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

名詞ずどーん

数は多いですが、みなさん既にご存じの簡単な単語が多いので、
なんてこたぁありません。

名詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
photo/ˈfoʊtoʊ/フォト写真
white hair/waɪt hɛr/ホワイトヘア白髪
room/ruːm/ルーム部屋
wall/wɔːl/ウォール
brazier/ˈbreɪziər/ブレイザー火鉢
expression/ɪkˈsprɛʃən/エクスプレッション表情
face/feɪs/フェイス
wrinkle/ˈrɪŋkl/リンクル
eyebrow/ˈaɪbraʊ/アイブラウ
eye/aɪ/アイ
nose/noʊz/ノーズ
chin/tʃɪn/チンアゴ
impression/ɪmˈprɛʃən/インプレッション印象

 もう一葉の photo は、 most 奇怪なものである。まるで、もうとしの頃が don’t know 。頭はいくぶん white hair のようである。それが、ひどく汚い roomroomwall が三箇所ほど fell down しているのが、その photo に clearly 写っている)の片隅で、小さい brazier に両手を put over し、 this time は笑っていない。どんな expression もない。謂わば、坐って brazier に両手を put over しながら、 naturally passed away しているような、まことにいまわしい、unlucky なにおいのする photo で was った。奇怪なのは、それだけでない。その photo には、 rather face が大きく写っていたので、私は、つくづくその face の構造を look into する事が出来たのであるが、額は ordinary 、額の wrinkle も ordinary 、 eyebrow も ordinary 、 eye も ordinary 、 nose も口も chin も、ああ、この face には表情がないばかりか、印象さえない。特徴がないのだ。たとえば、私がこの photo を見て、眼を close 。 already 私はこの face を forgot している。 roomwall や、小さい brazier は come up with する事が出来るけれども、その room の主人公の face の印象は、 completely swept away して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない face である。漫画にも何も become ない face である。眼を open 。あ、こんな face だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼を open してその photo を再び look at しても、come up with 出来ない。そうして、 just もう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

接続語ぽん

ささっと接続語を加えてみました。

接続語発音記号カタカナ読み日本語の意味
Besides/bɪˈsaɪdz/ビサイドその上・加えて
So/soʊ/ソウだから・そのため

 もう一葉の photo は、 most 奇怪なものである。まるで、もうとしの頃が don’t know 。頭はいくぶん white hair のようである。それが、ひどく汚い room ( room の wall が三箇所ほど fell down しているのが、その photo に clearly 写っている)の片隅で、小さい brazier に両手を put over し、 this time は笑っていない。どんな expression もない。謂わば、坐って brazier に両手を put over しながら、 naturally passed away しているような、まことにいまわしい、unlucky なにおいのする photo で was った。奇怪なのは、それだけでない。Besides その photo には、 rather face が大きく写っていたので、私は、つくづくその face の構造を look into する事が出来たのであるが、額は ordinary 、額の wrinkle も ordinary 、 eyebrow も ordinary 、 eye も ordinary 、 nose も口も chin も、ああ、この face には表情がないばかりか、印象さえない。特徴がないのだ。たとえば、私がこの photo を見て、眼を close 。 already 私はこの face を forgot している。 room の wall や、小さい brazier は come up with する事が出来るけれども、その room の主人公の face の印象は、 completely swept away して、どうしても、何としても think of 出来ない。画にならない face である。漫画にも何も become ない face である。眼を open 。あ、こんな face だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼を open してその photo を再び look at しても、come up with 出来ない。So, just もう不愉快、イライラして、つい眼を turn away したくなる。

全文まるまる英語

参考までに、全部英語に訳してみました。
めんどくさいと思いますので、別に、ここは読まなくてもいいです。

以下の文では、紹介していない単語があったり、文法、語順が英語バージョンです。
全部を理解するのは大変だと思いますが、
ここまでで覚えてしまった「日本語みたいな英語」が頭ん中にあるので、
ワリとイメージ出来ちゃうのではないでしょうか?


Another leaf of the photo is the most bizarre thing. It’s as if the time from long ago is something I don’t know. The head seems to have a bit of white hair. In the corner of a very dirty room (where the walls have fallen down in about three places, which is clearly shown in the photo), the person has both hands put over a small brazier and is not smiling this time. There’s no expression at all. It’s as if they are sitting with both hands put over the brazier, naturally passed away, creating an truly dreadful and unlucky smelling photo. What’s strange is that it’s not just that. Besides, the photo shows the face rather large, so I could deeply look into the structure of that face, but the forehead is ordinary, the wrinkles on the forehead are ordinary, the eyebrows are ordinary, the eyes are ordinary, the nose, mouth, and chin are all ordinary. Oh, this face has not only no expression but also lacks any impression. It has no features. For example, when I look at this photo, I close my eyes. I have already forgotten this face. While I can come up with the walls of the room and the small brazier, the impression of the face of the owner of that room has completely swept away, and I just can’t think of it no matter what. It’s a face that doesn’t make a picture. It’s a face that doesn’t become anything, not even in a comic. I open my eyes. Oh, was this the face? There’s not even the joy of remembering it. To put it extremely, even if I open my eyes and look at the photo again, I can’t come up with it. So, I just feel unpleasant and irritated, and I end up wanting to turn my eyes away.

最後に

よろしければ、他のも見てみて下さい。

【前回の】
人間失格編Part2


【他の小説のやつ】
吾輩は猫である編Part1

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