2016年10月26日、
TBS番組「水曜日のダウンタウン」で放送された「バイきんぐ小峠英二」をターゲットにした企画。
「どんなにバレバレのダメドッキリでも芸人ならつい乗っかっちゃう説」
約8年経つ、今でもその衝撃は語り継がれる程、視聴者に大きなインパクトを残した名作です。
しかし、この企画の中で、小峠英二は大きな罪の疑いをかけられる事となりました。
その罪の疑いは、現在も明確に解決されておらず、小峠の安否こそ確認はできるものの、
「彼の冤罪は認められるのか?」
その不安は残されたままです。
ここに、その事件の一部始終をまとめました。
彼は、「許される」に値するのか?
皆様の目で、確認していただければと思います。
1・怪しいケーブル
これから、悪夢のような出来事が起こる。
しかし、そんなことは微塵も知らない愚かな小峠は、呑気な表情でスタッフと談笑しながらやって来る。
楽屋のドアには…、
いかにも「細工が施されている」かのような、黒太いケーブルが地べたを這い…、
楽屋のドアはガッチャン出来ない状態だ。
しかし、小峠は気が付かない。
そのままスルーする。
2・不自然なマジックミラー
楽屋に入ると、
「いかにも」な感じの「マジックミラーBOX2台」が壁際に設置され、「おあつらえむき」の「観葉植物」まで有る。
…しかし哀れな小峠は、気が付かない。
3・突然、楽屋に警察官
コンコンコン…。
「失礼いたします」
楽屋に入ったきた2人の警察官。
そして、1人の女性。
「こちらの方の財布がですね、
このフロアから無くなってしまったということで、
ちょっと、各フロア見て回ってはいるんですけども、こちらもちょっと、やらせて頂きたいので、
ご協力お願いします。」
「盗難事件」があったということで、
楽屋での捜索が始まる。
部屋中をくまなく探す…が、なかなか見つからない。
「じゃあ、最後にカバンだけ確認させてもらって」
「はい。」
「じゃあ、ちょっと失礼します。」
・・・。
「あれ?
…財布って何色って言ってましたっけ?」
警察官が被害者女性に尋ねると、
「光沢のある赤っぽいやつ…」
あれ?
4・小峠のカバンから被害者の財布
「それ、私のです」
戸惑う、小峠。
「ちー、違いますね。知らないですね。」
女性が財布を確認するが、
本人のもので間違いないようだ。
女性は不機嫌そうに言う。
「この人、泥棒ですよね?」
「いやいや、あの、違いますね。」
動揺を隠せない小峠。
「取ってないです、取ってないです。」
「根拠のない無実」を主張する小峠に対し、警察官は詰め寄る。
「勝手に入る事は無いですからね。
じゃあ、ゆっくり話を聞きます。
14時45分で…、立って、
14時45分、現行犯で逮捕します。」
5・窃盗で現行犯逮捕
ガチャリと、小峠の手首に手錠がかかる。
6・殺到するマスコミ
小峠の表情には、
「笑み」がこぼれているようにも見える。
連行
そのまま車に乗せられると、
「いやいや、やる訳ないでしょ!そんなの!」
今になって事の重大さに気づいたのか、急に慌てだす。
しかし無情にも、小峠を乗せた車は走り出した。
「いつも、手口は楽屋とかなんですか?」
「いやいや、やってないですからね。」
「何回目なんですか?」
「いやいや、初めてですよ…、『初めて』って、初めてもやってないですけどね」
「やったこと、認めますね!」
さらに車は走る。
「どこ行ってんすか?これ」
「…裁判所」
小峠の口が止まる。
7・直に裁判所
手口が悪質なため、
取り調べを省いて「直で裁判」となった。
窃盗事件の裁判が開廷
「被告人は台の前へ」
「検察官、起訴状を」
「起訴事実、被告人は港区赤坂5-3-6株式会社TBS7階フロア打ち合わせ室において、彩葉文子所有の財布1個、現金15,000円在中を摂取したものである。罪名及び罪状、刑法第235条、窃盗。以上です。」
「被告人、間違っていることはありますか?」
「いやぁ、まぁ、取ってないですからねぇ」
小峠のふてぶてしい態度をみた、検察官は、
「あなた今回、自分のバッグの中から被害者の財布が出てきた。これは間違いないですか?」
「僕のカバンから財布が出てきたのは事実ですけども、取ってないですから」
「じゃあ、被害者に悪いことをしたっていう想いは無いんですか?」
「それは無いですよ、だって僕、取ってないですもん」
「取っていない」一点張りの小峠に対し、検察官は、
「被告人の行為は、極めて悪質な上、犯行を完全に否定しており、反省の情が全くありません。
よって、死刑を求刑いたします。」
死刑!?
重すぎないですか?
驚きを隠せない小峠。
8・窃盗で死刑
「死刑?…死刑?」
自分の耳を疑っているのか、小峠は何度も同じ問を聞き返す。
「被告人、静かに。弁護人、ご意見は?」
「ありません。」
「何しに来たんすか!?」
検察官は、小峠を諭すように語り掛ける。
「ここでね、『ごめんなさい』とか、『被害者に申し訳なかった』って事があれば、酌量の余地もあるんだろうけども、あんた全くそれがない」
「謝ったらいいんですか、じゃあ?
死刑免れるんですか?」
「認めるんですか?」
「まぁ、認めるっちゃーか、申し訳ないなと思いますけど」
どこか腑に落ちない様子ではあるが、小峠が自らの罪を受け入れ出した。
「本当に、盗んだって事で大丈夫ですね?」
・・・。
「僕が罪を被って、死刑を免れるのであれば、それはもう、甘んじて受け入れますよ。」
その小峠の言葉を受けて、裁判長が最終判決を下す。
「では、判決を言い渡します。」
判決
死刑!
結局、死刑じゃないですか!
9・結局、死刑
「行くぞ!」
警察官に腕を掴まれ、連れていかれる。
「行くぞ!って、死刑でしょ!?
死刑、嫌でしょ!」
「騒ぐな!」
「騒ぐなって、そりゃ死刑は騒ぎますよ!死刑嫌でしょうよ!死刑!」
牢屋
そのまま、裁判所に隣接する「牢屋」に収容された。
「刑は、明日執行される。ここで待ってろ。」
最後に
日本では、これまでに「死刑の冤罪」が認められたケースがいくつか存在します。
特に有名なのは以下の事件です。
- 免田事件:
1948年に発生した強盗殺人事件で、免田栄さんが犯人とされました。
しかし、再審の結果、1983年に無罪が確定しました。 - 財田川事件:
1950年に発生した強盗殺人事件で、谷口繁義さんが犯人とされました。
再審により、1984年に無罪が確定しました。 - 松山事件:
1955年に発生した家族4人殺害事件で、齋藤幸夫さんが犯人とされました。
再審により、1984年に無罪が確定しました。 - 島田事件:
1954年に発生した6歳の女児殺害事件で、赤堀政夫さんが犯人とされました。
再審により、1989年に無罪が確定しました。
再審制度を通じて、これらの冤罪が明らかにされ、死刑が執行される前に無罪が確定したケースもあります。
ただし、冤罪が認められた後も、被害者やその家族に与えられた影響は計り知れないものがあります。
2024年現在、「小峠の死刑」はまだ執行されていないようです。
しかし、冤罪が認められたという報道もありません。
小峠はこの先、自身の「身の潔白」を晴らすことが出来るのでしょうか?
それとも本当に、「罪」を犯してしまった犯罪者だったのでしょうか・・・?
ただ僕は、小峠を信じています。
英語学習です。
次の日本語を英訳して下さい。
僕が罪を被って、死刑を免れるのであれば、それはもう、甘んじて受け入れますよ。
If I can bear the guilt and escape the death penalty, then I will reluctantly accept it.
bear 我慢する
guilt 有罪
death penalty 死刑
reluctantly 渋々、嫌々ながら
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