2024年6月11日、
テレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」に、
お笑い芸人「永野」が登場しました。
今回、彼が取り上げるテーマは、
「嚙みつき芸の限界と、その果て」
ここで永野は、
この番組の主旨である、「普段、語られる事のない本音」
を手紙に綴っています。
一体、彼が何を考え、
どのような「不安」を抱えているのか?
その手紙の内容を、書き起こしてみました。
本編
インタビューを受ける永野。
噛みつき芸というか、
ただの遊びみたいにやってたら、それがウケて、
楽しくやってたら、
最近、有難い事に番組に呼んで頂いてるんけすけど…。
あれ…?
これもう、「限界」みたいなのが、
「意外と、目の前見えてるぞ」って感じて。
こういう
「スタジオじゃなくて、スタッフさん何名かと撮影」
っていうのは、いまだに楽しいんですけど、
スタジオにいて、お客さんがいて、マイク付けて
「どうぞ!」
みたいなのは、陰じゃないじゃないですか。
「陰だったから、楽しかったんだけど」
みたいな、その辺ですよね。
文は人なり
「文章こそ本音がむき出しになる」
「永野」が書いた文章が、読み上げられる。
(スタジオでは、「とろサーモン久保田」「ウエストランド井口」の2人が、その手紙を受け止める。)
嚙みつき芸の限界と、その果て
自分は、2016年辺りに、
ラッセンネタでブレークしたのですが、
それ以降、「一発屋」の烙印を押されて、
仕事のモチベーションは下がっていきました。
そんなタイミングでコロナ禍になり、
テレビ以外の配信にも、ちょくちょく出るようになりました。
自分はそっちの世界に詳しくなく、
申し訳ないですけど、
遊びくらいに捉えていて、何のプレッシャーも感じずに話していました。
感覚で言うと、現場にいる人に向けてだけ話してる。
というか、「配信なんて、誰も見ていない」と思っていたのです。
それまでテレビでは、ある程度
「役割を演じさせられる」
ことが多かったので、
結果、「お芝居の感覚に近い場所」なんだと、
認識していたのですが、
配信の事は良く知らなかったので、
普段の自分に近いテンションで、話していました。
自分の言っている事は、単なる陰口で、
例えば、「毒舌」って
確固たるポリシーがあっての発言でしょうけど、
自分は、「井戸端会議」に近いといいますか、
なんとなく、そこに出たお題を面白がって、
言葉の響きを楽しんでいるだけで、
深い怒りや、メッセージもありません。
しかし、去年の暮れから今年にかけて、
異変が起こります。
その配信を見て、共感したり、
支持をする人が増えてきたのです。
こっちは「誰も見てない」と思って
話していただけなんですが、
世は配信の時代らしく、そうなるともう
「恥ずかしい」というか、
「声なき者の代表」
みたいに祭り上げられると、
「発言に意味が出てきてしまう」というか。
有難い事に、再びテレビにも呼ばれるようになりました。
何度も繰り返しますが、
「テレビはお芝居の場所」といいますか、
役割を演じる場所だという認識がありまして、
そうなると、
今まで無邪気に言ってた事にも、責任が生まれて、
途端につまらなくなると言いますか、
急に、「噛みつき芸人枠」という枠に、
自分を当てはめられそうで、
「別に、それで仕事もらってるからいいじゃない」
と言われても、
自分には、「ラッセンネタ」の経験がありまして、
あれも、フザけて作ったネタがブレークしてしまいました。
それでも、今の陰口と一緒で、
最初は楽しんでいたのですが、
段々「一発屋枠」に当てはめられて、
そんな一発屋枠の奴が、普通にトークしても使われないですし、
奇声を上げるか、
「わざとスベらされてMCにイジられる」しか、
「役割」が残されていませんでした。
今回も、形違えど、
現象はラッセンネタと同じで、
最初は無邪気にやっていたのに、
段々と責任を負わされて、自滅しそうな気がしてなりません。
全く興味のないテーマに「噛みつけ」と言われたり、
周りは、
「この後、噛みつき芸を続けるんですか?」
「それとも、柔らかくなっていくんですか?」
の二択しか質問してこなくて、
どうも、しっくり来ないんですよね。
あと、「噛みつき芸」って、
下から上に行くから、観てられるのであって、
年を重ねるごとに、
「ただのハラスメントになりかねない」
と思っています。
今の世の中では、「カウンター芸」扱いです。
お二人は、
「噛みつき芸」について、どうお考えでしょうか?
自分は、また「お芝居」させられるのが面倒くさくなってきました。
声なき代弁者(井口の意見)
井口も、永野と似たような経験をした事があるという。
さっき言ってた
「声なき者の代弁者」じゃないですけど、
「冴えない男」ばっかり
集まってっ来る時期があって、
「僕らの味方だ」「僕らの代表だ」みたいな…、
本当に気持ち悪くて、
お前らとは違うんだ!
サッカー部だし、ドリブルとかしてたし!
とにかく、「陰キャであって欲しい」みたいなの押し付けてくる。
オフサイドとかなってたから、
オフサイドなってるって事は、人より出しゃばってんだから!
本音について(久保田の意見)
たまに、ありません?ゴールデンとかでも。
音楽流れて、カラオケでマイク取り合いして、
終わって、ちょっと待てと。
国民よ、よく見ろと、
このような者たち達の「月の給料」足したら
億、何千億いくと、
この者たちが、ヘラヘラして歌うだけでチャンネルが終わる。
どういう事やねん!
そこに、本音を欲しがっている国民たちがいる。
って事。
永野の執筆後記
嚙みつき芸で出てきたけど、丸くなりました。
「でも人生ってそうだよ。仕方ないよ。」
と言われても、腑に落ちません。
それは、他の芸風も同じで、
急に丸くなるのは、何なんでしょうか。
それが、人を楽しませたくて
そうなっているなら良いのですが、
自分や、家族の「生活の為」にテレビに出ている、
「暮らし系芸人」ついて、お二人はどう思われますか?
久保田 「知らん知らん!
迷惑系YouTuberみたいな事!?」
暮らし系芸人?
井口 「アメトーーク!で、
こんなんやってないですよね?」
最後に
英語学習
次の日本語を英訳して下さい。
また「お芝居」させられるのが面倒くさくなってきました。
I’m getting tired of being made to act again.
getting tired 飽きてきている、疲れてきている
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