2024年6月4日、テレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」が放送されました。
今回のテーマ「多様性とバラエティ番組」について。
「思いの丈」をぶちまけたのが、盲目の芸人「濱田祐太郎」です。
「テレビが扱う多様性」に感じる違和感。
障がい者芸人だからこその、「切り口」で、
そこに潜む「理不尽」を爽快に語っています。
その想いを「まとめ」ましたので、ご覧ください。
多様性への本音 本編
スタッフの手を借り、やってきたのは
盲目の芸人「濱田祐太郎」。
「R-1ぐらんぷり2018」の優勝者だ。
そんな彼が、「多様性への本音」を語る。
なんか結構テレビで、「多様性」とか
「よく言ってるなぁ。」
とか思うんですけど、
バラエティ番組をとっても「障害のある芸人さん」あんまり出てないなぁ、と。
そういうのが、
「ホントに多様性として成立してんのかな?」
というのは、ちょっと「どうなんやろなぁ?」って疑問に思いますね。
今のバラエティ番組に出てくる「お笑い芸人」以外の、例えばタレントさんでも、
「SNSの再生回数が凄く伸びてる」
というキッカケで、
「バラエティの世界で、どう活躍できるか分からへんけど、とりあえず、呼んでみよう。」
というのは有ると思うんで、
(障がい者にも)「とりあえず呼んでみよう。」
っていうのは、あってもいいのかなと思っています。
R-1優勝後、番組に呼ばれなかったのか?
呼ばれたんですけど、
他の「R-1で優勝された方」と比べると、
「あれ?俺、この番組呼ばれてないな。」
っていうのは、結構あります。
だから、今からでもいいんで、
なんとか、
「逃走中」には出して欲しいな、
と思います。
僕がハンターとして、捕まえる側で、
「暗闇ステージ」とか作ってもらえれば無敵かな?と。
こういうアイデア1つ、工夫1つで、
全然「やる余地」はあるのかなぁ?と思います。
文は人なり
「文章こそ本音がむき出しになる」
「濱田祐太郎」が書いた「多様性」をテーマにした文章が、読み上げられる。
スタジオでは、「とろサーモン久保田」「ウエストランド井口」の2人が、その「濱田祐太郎」の本音を受け止める。
多様性とバラエティ番組
テレビではよく、
多様性とかSDGsとか言ってるけど、
ほんまやろうか?
バラエティ番組に、障害のある芸人やタレントは、
殆ど出演していない。
障害のある芸人やタレントは、
ほぼ福祉番組に閉じ込められている気がする。
パラリンピックの選手などは、
活躍した時に、いろんな番組に出演するが、
それを含めても、レギュラーとして定着している人は皆無だろう。
それはなぜか?
テレビ番組側が、
障害のある人をバラエティ番組に出演させて、
受け入れる取り組みをしていないことが、
一番大きい原因だと思う。
その状況は、テレビが声高に呼びかけている
「多様性」
と呼ぶには、あまりに、かけ離れているやろう。
今大切なことは、テレビの作り手たちが、
障害のある芸人を出演させるのに、慣れること。
俺の肌感覚では、劇場にくるお客さんは、
目が見えないことをネタにしていても、
面白かったら笑ってくれる。
それは、テレビでも一緒だと思う。
忖度や先入観にとらわれず、
障害のある人も、どんどんバラエティに出してほしい。
一部から批判もあるかもしれないが、
新しいことをやり始めるときは、
そういう意見が出るのも、しょうがないこと。
2000年代に、
「シュール」や「きもかわいい」と呼ばれる笑いが
テレビで取り上げられはじめて、
最初は「面白くない」や「何がいいのか分からない」
という意見もあった。
でも、テレビがそういう芸人たちを使い続けた結果、
今は「シュール」というジャンルが確立されたし、
「きもかわいい」は、
この言葉が使われることがなくなるぐらい、
視聴者は当たり前に受け入れている。
だから、「障害のある芸人」も
テレビが使い続ければ、当たり前に受け入れられる
ジャンルになると思う。
きもかわいくない
お二人は、どう思いますか?
具体的に、俺の体験談で言えば、
ネタ番組に出る時は、舞台袖からセンターまで
スタッフの人に誘導してもらったり、
ロケ番組に出る時は、
アシスタントやパートナーという形で
他のタレントさんにサポートしてもらったりしてきた。
カレーを食べるロケでは、
他の芸人さんに「あーん」をして
食べさせてもらったけど、
おっさんと、おっさんが「あーん」をしている様子が面白いと、ウケたこともある。
どうしても、こういう提言は、
「こうしてもらえなかったから、テレビはダメなんだ。」
とネガティブになりがちだけど、
そうではなく、
R-1優勝をきっかけに、数は少ないけれど、
いろんなテレビに出させてもらった、俺だからこそ言える。
「こういう手助け、サポートが有難かった」
という、ポジティブな内容を発信した方がいいなと、
これを書きながら思った。
俺みたいな小さな羽ばたきが、
どう広がるか分からないけど、
その方が、いい広がり方をすんじゃないかなと。
これが、今現在の盲目の芸人
濱田祐太郎の本音です。
久保田さんは「クズキャラ」として、
井口さんは「毒舌キャラ」として、
テレビに沢山出られているが、
いろんなキャラ、いろんな芸人が
テレビの世界に増えていくのが
「本当の多様性」ではないかと思う。
俺でいうと、目が見えない。
俺の場合は、
キャラじゃなくて本当に見えてないんやけど。
お二人は、障害のある芸人が、
たくさんバラエティに出るのはどう思いますか?
これを受けた、スタジオの「久保田」「井口」の2人。
それぞれの、「真面目」な本音を語っていく。
「会社としては、多少負担があっても『濱田』の開拓した道を後押しするべき。」
「今の時代、『濱田』こそ、一番忙しくしているべき人。」
2人の想いは、おおむね「濱田」に賛同したもの。
「濱田はもっと認められるべき」
といった考えだ。
井口の本音
「障害があるから」ではなく、
「実力がないから」出れないと、本人が思える環境になる事が大事。
「ハンディキャップ持っているかれら出れないんだ…。」
って思わせている事が良くない。
障害もっている人が
「実力がないからかぁ・・・」
て、まだ思えないと思う。
今の世界じゃ。
もっと、ちゃんと勝負できるようになれば…。
濱田くんが旗振り役になって、出てくることで、
ハンディキャップもってる人も、
「濱田さんに勝たなきゃ出れないんだ」
って思える。
低身長イジリも笑える多様な社会になって欲しい
井口からしたら、
テレビで「低身長イジリ」すらされないのは最悪。
「全部、面白けりゃいい」
ってしとかないと、
アバターみたいな人間しか出なくなりますよ!
初期アバターみたいな。
何の特徴もないやつしか。
久保田がおこなっている対策
色んな言葉が駄目って言われるから、
「NGです。NGです。」
って言われるから、
勝手に言葉を作ってる。
例えば井口に、
久保田 「井口、出身どこやった?」
井口 「岡山県です。」
久保田 「の、どこ?」
井口 「津山市です。」
久保田 「えー、ワンチの子供かぁ…。」
なんか良くなさそうなんだけど、そんな言葉ない。
「それを悪いととって、つついてくるのお前らやろ?」
って。
濱田の執筆後記 「イジる」について
茶封筒に入った、濱田からの手紙が渡される。
刑務所からの手紙みたい。
目が見えないことも、
色んな芸人さんがイジってくれました
その中で、一番嬉しかったのは、
子供の頃から好きな芸人の、「爆笑問題・太田さん」のイジリです。
R-1の優勝冠番組で対談した時に、
初対面の俺に
「俺がやっているラジオ局のコンセプトは、聞けば見えてくるなんだよ。」
と言ってくれて、
「じゃあ、そのラジオ聞いたら、俺も見えるようになるかもしれませんね。」
と返した事が凄く嬉しくて、
印象に残っています。
他にも
「目が見えない芸人って事で、世間から色々言われるだろうけど、そういうのはどう思っているの?」
と聞かれた時に、
「そんな意見は眼中にないです。」
と返した時に、笑ってくれたのが嬉しかったです。
最後に
久保田が言ってました。
それで問われるのはこっちなんですよ。
(濱田の「眼中にないです。」に対し、)
「そりゃ見えてないから!」
ってツッコまなあかん。
本当の多様性とは何なのでしょうか?
これは、「深いテーマ」であり、
「障害」を笑いのネタにする事により、それを望まない「誹謗の被害者」が増えるのも事実です。
本当の多様性とは、何なのでしょうか?
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そんな意見は眼中にないです。
I don’t care about that opinion.
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