【馬鹿でも暗記・英単熟語ぶちこみ小説】吾輩は猫である編Part2 根性不要

biti-neko2-title 初心者英語

英語って、いっぱいあり過ぎません?覚える単語。
まあ、「言語ってそんなもん」なんでしょうけど、この途方もない暗記作業、私は早々に挫折しました。

「もう、一生暗記しない。」

でも、英語は覚えたい。
そんな我儘な想いを成就すべく、あみ出したのが、この学習法です。

英語だから覚えにくい。
もしこれが日本語だったら、何となくスーっと頭に入る事でしょう。
だからこの際、英語なんぞは「日本語にしてしまおう!」

英語を、「会話に割り込む新たな流行語」などのように捉える事で、努力しないで覚える事が出来ます。
この詐欺みたいな学習を、試しにちょびっとやってみて下さい。

ここで扱う学習資料は、前回に引き続き、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」です。

元となる小説

 ふと気が付いて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一ぴきも見えぬ。肝心の母親さえ姿を隠してしまった。その上今までの所とは違って無暗(むやみ)に明るい。眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子(ようす)がおかしいと、のそのそ這い出して見ると非常に痛い。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ棄てられたのである。
 ようやくの思いで笹原を這い出すと向うに大きな池がある。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も出ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に来てくれるかと考え付いた。ニャー、ニャーと試みにやって見たが誰も来ない。そのうち池の上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと池を左に廻り始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って行くとようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。ここへ入ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。

ちょいと動詞(句動詞)をぶち込む

ますは、下記の表にございます「英語の句動詞」を、日本語感覚にしていきましょう。

後に続く小説を読み進める事で、自然と覚えていきますので、くれぐれも気合を入れないで下さい。

動詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
hidden away/ˈhɪdn əˈweɪ/ヒドゥン アウェイ隠された
came out/keɪm aʊt/ケイム アウト出てきた
thrown away/θroʊn əˈweɪ/スローン アウェイ捨てられた
come up/kʌm ʌp/カム アップ浮かび上がる
come back/kʌm bæk/カム バック戻ってくる
came up with/keɪm ʌp wɪð/ケイム アップ ウィズ思いついた
come/kʌm/カム来る
passed over/pæst ˈoʊvər/パスト オーバー通り過ぎる
came on/keɪm ɒn/ケイム オン迫ってきた
come out/kʌm aʊt/カム アウト声が出る
walked along/wɔːkt əˈlɔŋ/ウォークト アロング歩き続ける
went around/wɛnt əˈraʊnd/ウェント アラウンド回った
kept going/kɛpt ˈɡoʊɪŋ/ケプト ゴーイング続けた
get into/ɡɛt ˈɪntu/ゲット イントゥ入る
snuck in/snʌk ɪn/スナック イン忍び込む

 ふと気が付いて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一ぴきも見えぬ。肝心の母親さえ姿を hidden away してしまった。その上今までの所とは違って無暗に明るい。眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子がおかしいと、のそのそ這い came out して見ると非常に痛い。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ thrown away されたのである。
 ようやくの思いで笹原を這い came out すと向うに大きな池がある。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も come up ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと試みにやって見たが誰も come ない。そのうち池の上をさらさらと風が passed over って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が come out ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まで walked along と決心をしてそろりそろりと池を左に went around 始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく人間臭い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内に snuck in んだ。

他の動詞もぶち込む

そんな要領で、語彙を増やしていきます。
一番大切なのは、物語をイメージ出来る事です。

動詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
noticed/ˈnoʊtɪst/ノーティスト気づいた
looked/lʊkt/ルクト見た
were/wɜːr/ワーいた
weren’t seen/wɜːrnt siːn/ワーント シーン見えなかった
open/ˈoʊpən/オウプン開く
felt/fɛlt/フェルト感じた
was/wɒz/ワズある(あった)
thought/θɔːt/ソート考えた
tried/traɪd/トライド試した

 ふと気が noticed いて looked 書生はいない。たくさん were 兄弟が一ぴきも weren’t seen 。肝心の母親さえ姿を hidden away してしまった。その上今までの所とは違って無暗に明るい。眼を open ていられぬくらいだ。はてな何でも容子がおかしいと、のそのそ這い came out して felt 非常に痛い。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ thrown away されたのである。
 ようやくの思いで笹原を這い came out すと向うに大きな池が was 。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと thought て見た。別にこれという分別も come up ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと tried って見たが誰も come ない。そのうち池の上をさらさらと風が passed over って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が come out ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まで walked along と決心をしてそろりそろりと池を左に went around 始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく人間臭い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内に snuck in んだ。

副詞もやっちまう

副詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
suddenly/ˈsʌdənli/サドゥンリィふと、突然に
extremely/ɪkˈstriːmli/エクストリームリ非常に
gently/ˈdʒɛntli/ジェントリィさらさら、優しく
quietly/ˈkwaɪətli/クワイエットリィそろりそろり、静かに

 suddenly 気が noticed いて looked 書生はいない。たくさん were 兄弟が一ぴきも weren’t seen 。肝心の母親さえ姿を hidden away してしまった。その上今までの所とは違って extremely 明るい。眼を open ていられぬくらいだ。はてな何でも容子がおかしいと、のそのそ這い came out して felt extremely 痛い。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ thrown away されたのである。
 ようやくの思いで笹原を這い came out すと向うに大きな池が was 。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと thought て見た。別にこれという分別も come up ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと tried って見たが誰も come ない。そのうち池の上を gently 風が passed over って日が暮れかかる。腹が extremely 減って来た。泣きたくても声が come out ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まで walked along と決心をして quietly と池を左に went around 始めた。どうも extremely 苦しい。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく人間臭い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内に snuck in んだ。

形容詞もやっちまう

形容詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
bright/braɪt/ブライト明るい
strange/streɪndʒ/ストレンジ妙な、奇妙な
painful/ˈpeɪn.fəl/ペインフル痛い、苦しい
hungry/ˈhʌŋ.ɡri/ハングリー空腹な、腹が減った

 suddenly 気が noticed いて looked 書生はいない。たくさん were 兄弟が一ぴきも weren’t seen 。肝心の母親さえ姿を hidden away してしまった。その上今までの所とは違って extremely bright。眼を open ていられぬくらいだ。はてな何でも容子が strange と、のそのそ這い came out して felt extremely painful。吾輩は藁の上から急に笹原の中へ thrown away されたのである。  
 ようやくの思いで笹原を這い came out すと向うに大きな池が was 。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと thought て見た。別にこれという分別も come up ない。しばらくして泣いたら書生がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと tried って見たが誰も come ない。そのうち池の上を gently 風が passed over って日が暮れかかる。腹が extremely hungry て来た。泣きたくても声が come out ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まで walked along と決心をして quietly と池を左に went around 始めた。どうも extremely painful。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく人間臭い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内に snuck in んだ。

名詞もペペっと

名詞の分量は多めですが、既に知っている単語も結構あると思います。
知らない奴にだけ注目して頂ければ…。

名詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
student/ˈstjuːdənt/スチューデント学生、書生
brothers/ˈbrʌðərz/ブラザーズ兄弟
mother/ˈmʌðər/マザー母親
place/pleɪs/プレイス場所
eyes/aɪz/アイズ
bamboo grove/ˈbæmˌbuː ɡroʊv/バンブーグローブ竹林、笹原
pond/pɒnd/ポンド
thought/θɔːt/ソート思い、考え
discretion/dɪˈskrɛʃən/ディスクレション判断、分別
wind/wɪnd/ウィンド
voice/vɔɪs/ボイス
food/fuːd/フード食物
human smell/ˈhjuːmən smɛl/ヒューマンスメル人間臭い所
bamboo fence/ˈbæmˌbuː fɛns/バンブーフェンス竹垣
hole/hoʊl/ホール
mansion/ˈmænʃən/マンション邸宅

 suddenly 気が noticed いて looked student はいない。たくさん were brothers が一ぴきも weren’t seen 。肝心の mother さえ姿を hidden away してしまった。その上今までの place とは違って extremely bright。eyes を open ていられぬくらいだ。はてな何でも容子が strange と、のそのそ這い came out して felt extremely painful。吾輩は藁の上から急に bamboo grove の中へ thrown away されたのである。
 ようやくの思いで bamboo grove を這い came out すと向うに大きな pond が was 。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと thought て見た。別にこれという discretion も come up ない。しばらくして泣いたら student がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと tried って見たが誰も come ない。そのうち pond の上を gently wind が passed over って日が暮れかかる。腹が extremely hungry て来た。泣きたくても voice が come out ない。仕方がない、何でもよいから food のある place まで walked along と決心をして quietly と pond を左に went around 始めた。どうも extremely painful。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく human smell い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って bamboo fence の崩れた hole から、とある mansion 内に snuck in んだ。

接続詞ちょん

接続詞発音記号カタカナ読み日本語の意味
besides/bɪˈsaɪdz/ビサイズさらに、その上

 suddenly 気が noticed いて looked student はいない。たくさん were brothers が一ぴきも weren’t seen 。肝心の mother さえ姿を hidden away してしまった。besides 今までの place とは違って extremely bright。eyes を open ていられぬくらいだ。はてな何でも容子が strange と、のそのそ這い came out して felt extremely painful。吾輩は藁の上から急に bamboo grove の中へ thrown away されたのである。
 ようやくの思いで bamboo grove を這い came out すと向うに大きな pond が was 。吾輩は池の前に坐ってどうしたらよかろうと thought て見た。別にこれという discretion も come up ない。しばらくして泣いたら student がまた迎に come back てくれるかと came up with た。ニャー、ニャーと tried って見たが誰も come ない。そのうち pond の上を gently wind が passed over って日が暮れかかる。腹が extremely hungry て来た。泣きたくても voice が come out ない。仕方がない、何でもよいから food のある place まで walked along と決心をして quietly と pond を左に went around 始めた。どうも extremely painful。そこを我慢して無理やりに這って kept going とようやくの事で何となく human smell い所へ came out た。ここへ get into ったら、どうにかなると思って bamboo fence の崩れた hole から、とある mansion 内に snuck in んだ。

全文英語

参考までに、全部英語に訳してみました。
めんどくさいと思いますので、別に、ここは読まなくてもいいです。

以下の文では、紹介していない単語があったり、文法、語順が英語バージョンです。
全部を理解するのは大変だと思いますが、
ここまでで覚えてしまった「日本語みたいな英語」が頭ん中にあるので、
ワリとイメージ出来ちゃうのではないでしょうか?


Suddenly, I noticed that the student was gone. There were many brothers, but not a single one could be seen. Even the important mother had hidden away. Besides, unlike the previous place, it was extremely bright. It was so bright that I couldn’t keep my eyes open. Wondering if something was strange, I sluggishly crawled out, feeling extremely painful. I had suddenly been thrown from the straw into the bamboo grove.

After finally crawling out of the bamboo grove, I saw a large pond in front of me. I sat by the pond, thinking about what I should do. No particular idea came to mind. After a while, I thought that if I cried, the student might come back to get me, and that idea came up. I tried meowing, “Meow, meow,” but no one came. Eventually, a gentle wind passed over the pond, and the sun began to set. My stomach grew extremely hungry. Even if I wanted to cry, no sound would come out. I had no choice but to decide to walk along to a place where there was some food, and quietly started to circle the pond to the left. It was extremely painful. I endured it, forcing myself to keep crawling, and finally, I managed to reach a place that smelled of humans. Thinking I could figure something out if I got in, I snuck into a certain mansion through a hole in the broken bamboo fence.

まとめ

Part1も併せて読んで頂けた方は、もうだいぶ「外国かぶれ」になったのではないでしょうか?
是非、日常の会話でも、この度の単語たちをぶちこんでみて下さい。

「鼻につく」

と言われたら、たいしたものです。

次回は、もっとコテンパンにぶちこんで行きたいと思います。

【前回のやつ】
吾輩は猫である編Part1

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