2024年5月18日に放送された「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」。
その準決勝で披露された、「金属バット」の漫才「料理のネタ」を「文字おこし」しました。
「料理という立派な趣味」を軽んじる「ツッコミの友保」に対して、「ボケの小林」が厳しく諭す。
というネタです。
ちょっとした言葉遣いの怠慢が、思わぬところで人を傷つけたり、争いの火種となったりします。
この漫才を教訓として、言葉遣いの大切さを、なんたらかんたら。
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料理のネタ 全文
小林 | ちょっとさぁ、俺、最近さ、趣味ができまして。 |
友保 | あそう。ええこっちゃ、よろしおますやん。えー、何してまんの? |
小林 | あのう、料理を、始めまして。 |
友保 | へぇ、料理なんかやってんねんて。 ええこっちゃで、ホンマにね。 |
小林 | ちょまて、お前! |
友保 | なんや? |
小林 | お前、今、料理「なんか」って言った? |
友保 | かまへんがな。やんや言いな、やっかましいやっちゃな。 |
小林 | 人の趣味に対して、「なんか」とか言うことないやろ。 |
友保 | なんでもええやろ。 やっかましい、お前は。なんや、オカンか? |
小林 | それは、絶対に良くないよ。そういうのはアカン。 |
友保 | クチクチクチクチ、ダルいわ、ホンマ。 |
小林 | お客さんは今日!!…漫才を観に来てくれています! ・・・・これは!生きる為に必要じゃないのに! ・・・・趣味として、観に来てくれているわけです! ・・・あなたは、お客さんの趣味に対しても、「なんか!」 とか、言うんですか!? |
友保 | …言わないです。言わないです。分かりました。すんません。分かりました。 |
小林 | いーや、お前は分かってない! その点、料理というのは本来、生きる為にやるもんです! でも、みんなそこから、美味しくしようとして、味付けをします! この時点で、趣味であり、娯楽に変わるわけです! つまり、料理というのは・・・、なんやと思う!? |
友保 | えっ?・・・・趣味? |
小林 | いや!・・・「漫才」や! |
友保 | 違う、違う、違う。 |
小林 | 料理は、漫才! |
友保 | 料理は漫才じゃない。分かった、分かった、大きい声出さんといて。堪忍。怖いねん、ワシ。 料理やってはるって、ええこっちゃで。よろしいおますやんかいさ。 |
小林 | お前そんな、料理バカにしてるけどさ、お前は料理できんのか? |
友保 | まあまあまあ、カレーぐらいやったら作れますよ。 |
小林 | カレー? じゃあ、ちょっと作り方言うてみ? |
友保 | いやいや、あんなもん簡単っすよねぇ。玉ネギみじん切りにしてね、 |
小林 | ん? |
友保 | 人参剥くのも簡単すよね。 |
小林 | ん? |
友保 | でハチミツ入れたらね、甘なってね、 |
小林 | ん? |
友保 | なんやお前?なんや、言いたい事あんのけ? |
小林 | …後でまとめて言うわ。 |
友保 | うわ、嫌いやわ! 思いついたときパーンと言わんと、分からんやんかいさ。 |
小林 | じゃあ、ちょっと言わしてもらうけどさ。 お前、料理するんやったら、髪切れよ。 |
友保 | うわ、嫌いやわ! |
小林 | ありえへんで。 |
友保 | たしかにな、お前パーフェクトな髪型してるけど。 いや、髪の長さなんかで、味は変わらへん。 |
小林 | お前、今、髪の長さ「なんか」って言った? |
友保 | なんやねん? |
小林 | お客さんは今日!!漫才を観に来て、 |
友保 | 聞いた、聞いた、聞いた |
小林 | いーや、分かってない、お前は。 これは、生きる為に必要が無いのに、趣味として観に来てくれてるわけです! その点、髪の毛というのは本来、頭を守る為にあります! |
友保 | お前、無いやないけ。 |
小林 | でも、みんなそこから、髪形で遊ぶでしょ? この時点で、趣味であり、娯楽に変わるわけです。 つまり、髪の毛というのは!・・・せーのっ、 |
友保 | えっ?…漫才? |
小林 | (指パッチン) |
友保 | 言えや、おい! |
小林 | そう…、髪の毛は、漫才なの。 |
友保 | 髪の毛は漫才やないて。 |
小林 | 髪形漫才。 |
友保 | やかましわ! やってねんな?料理やってはる言うて。あんた、いっちゃん得意な料理なんやねん? |
小林 | いっちゃん得意なんは、「湯豆腐」やな。 |
友保 | しょうもなっ。 |
小林 | お前、湯豆腐バカにしてんの? |
友保 | バカにしてない、バカにしてない。 |
小林 | 湯豆腐って、めちゃくちゃ繊細な料理なんよ。 |
友保 | しゃーかって、湯豆腐なんか誰だって、 |
小林 | お前、湯豆腐 |
二人 | 「なんか」って言ったな! お客さんは今日、漫才を観に来てくれています! |
友保 | 有難うございます。「湯豆腐」は漫才でございます。 私も今日、初めて聞きました。湯豆腐は漫才でございます。有難うございます。 |
小林 | いやいやいや、湯豆腐は「コント」 |
友保 | 殺すぞ!何が違うんじゃ、ボケ、おい! |
小林 | お前、そんな湯豆腐バカにしてるけどさあ。お前、一番好きな料理なんなん? |
友保 | いっちゃん好きなん? ラーメンとかね、チャーハンとかね、あたしね、ピザも大好きでございまして。 |
小林 | ・・・。 |
友保 | なんや、急に笑って、ラリってんのか?どうしてん? |
小林 | なんで、一番聞いたのに3つ答えた? |
友保 | うわ、嫌いやわ! |
小林 | ほんで、今のラインナップ聞いてたらさ。ホンマにうまいもん食べたことないな? |
友保 | (ピンタ)あっ、ごめん!堪忍、堪忍、堪忍。 |
小林 | は? |
友保 | (自分の手を見て)ごめんねぇ、ごめんねぇ。 |
小林 | お前、手に謝ってるん? |
友保 | 何がいな?なんや? |
小林 | 認めたってこと? |
友保 | なんやお前、うまいもん食うたことあんのけ? |
小林 | 俺は、勿論あるよ。 |
友保 | お前、いっちゃん好きな料理なんやねん? |
小林 | これな、結局、寿司やな。 |
友保 | ゲボやんけ、おい。 |
小林 | あー、ごめん。寿司いってもホンモンの寿司な。 |
友保 | やかましわ。いっちゃん好きなネタなんやねん? |
小林 | 季節によるかなぁ。 |
友保 | 嫌いやわ。なんでもええやろ? |
小林 | 季節によるやろ、そんなもん。 |
友保 | じゃあ、夏や夏。 |
小林 | 夏やったら、コーンかな? |
友保 | 外人か?なにがコーンじゃ。やかましわ、ボケ。何がホンモンの寿司じゃ。 コーンなんか、食べれるオモチャやないか、あんなもん。 |
小林 | 旬やからな。 |
友保 | 旬なんかないんじゃ。あんな、マヨネーズに絡めたもんに。 |
小林 | え? |
友保 | コーン好きなん? |
小林 | コーン好きよ。 |
友保 | 子供なんか? |
小林 | お前、今、子供「なんか」って言ったな? |
友保 | もう、ダルい、ダルい、怖い、怖い、怖い。 |
小林 | お客さんは今日!漫才を観に来てくれています!これは、生きる為に必要がないのに! 趣味として、観に来てくれているわけです! その点、子供というのは本来、生きる為に必要がないもんです! |
友保 | おい、なんちゅうこと言うてん!めちゃくちゃ言うてるやないか! アカン、アカン。大きい声出さんといて。怖いねん、ワシ。 |
小林 | じゃあさ、お前ってアホなんやからさ、 |
友保 | はあ!? |
小林 | お前もさ、料理を趣味にしたらいいんちゃう? |
友保 | ホンマやな! |
小林 | いいと思うよ。 |
友保 | ありがとうな!俺も料理「なんか」始めちゃおうかな! |
二人 | ・・・(にらみ合う) |
小林 | 死ね! |
友保 | うーわっ。 |
最後に
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次の日本語を英訳して下さい。
料理は、漫才!
Cooking is a manzai!
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