【すべらないテキスト】千原ジュニア「おばあちゃんの骨壺」書き起こし!

千原ジュニアおばあちゃんの骨壺title画像 すべらない漫才・漫談

人間の記憶の正確さに関しては、時間が経過するにつれて記憶の詳細が曖昧になり、誤記憶が生じる可能性が高まります。
特に2年前の出来事に関する記憶は、時間の経過と共に正確さを失いやすいとされています。

研究によると、人は最も古い記憶を実際よりも後の出来事と思い込む傾向があり、記憶のテレスコーピング現象が起こりやすいです。これは、古い記憶ほど、より後の出来事として認識されることを意味します。
また、記憶の正確さは、その記憶に対する個人の確信の強さとは必ずしも一致しないことが指摘されています。

さらに、人は経験したことの詳細を長期間記憶することが難しく、記憶を書き換えることで現実に対応しているとも言われています。これは、記憶が時間とともに変化し、詳細が思い出せなくなるため、大まかな粗筋だけが残ることを意味します。

したがって、2年前の記憶の正確度は、記憶された出来事の性質、個人の記憶力、およびその記憶がどの程度頻繁に思い出されるかなど、多くの要因に依存すると言えます。

記憶の正確さを高めるためには、出来事を頻繁に思い出したり、記録を取るなどの方法が有効です。

詳しくは、下記の「スベらない話」本文にて。

「おばあちゃんの骨壺」の話 全文

これ、10年前なんですけど。
大往生なんですけど。おばあちゃんが、亡くなったんです。

おばあちゃん亡くなって、お葬式があって。
ほんで、うちの親戚のおっちゃんが、喪主で。

お寺の住職さんなんかと、親戚と一緒に、骨つぼに入った「おばあちゃんの骨」を持って。
先亡くなってる「おじいちゃんのお墓に、骨つぼを入れる」っていうんで、喪主のおっちゃんが骨つぼ持って、みんなで行った。

ほんで、お墓開けて。初めて見たんですけど。
これぐらいの、細長いスペースがあって、「おじいちゃんの骨つぼ」が入ってるんですよ。

その横に、「おばあちゃんの骨つぼ」を納骨するんですけど。
「こんな感じなんや」と思ってたら。

カン。カン。って。
スペースより、おばあちゃんの骨つぼが、一回り大きくて。

カン。カン。って。

「え、入らへんやん」
と、みんな思ってるんですよ。

おっちゃんも、回転させて入れたりするんですけど、勿論、骨つぼ丸いから、どうしたって無理なんですよ。

全員が「どうすんのやろ?」と思ってたら、おっちゃんが、「骨つぼ」ぱって開けて、カサカサカサって。

「じか?」「じかでいくの?」
って、誰も言えない。

おばあちゃん、「じか」でいかれてる。
ちょっと、こぼれたヤツも、サッサッサって。

ほんで、閉めたんですよ。
住職さんも、なんとも言えん顔で。
周り全員、「じか?」「おばあちゃん、じかや」と思って。

ほんで、そっから普通に生活するんですけど、やっぱ、何やってても、どっかに、
「ご飯おいしいわ。でも、おばあちゃん、じかや」って。

例えば、映画見て、面白かったな。
「でも、おばあちゃんは、じかや」ってずっと思ってて。

ほんで、2年ぐらい経って、だんだん。

「あれ、ホンマにじかやったんかな?」
「俺の勝手な想像が作りあげた、ねじ曲がった真実を、俺は記憶してんちゃうか?」
「じかってある?」と思って。

俺、おばあちゃん亡くなって2年経った時に、おかんに電話して、

「2年前、おばあちゃん亡くなった時に、納骨の時じかやったよな?」
と言ったら、

おかんが、
「じかやったな」って言うねん。

「私も、ビックリしたんや」言うて。
でも、誰も何も言えないんですよ。

だから、今もおばあちゃんは、「じか」なんです。

最後に

英語の学習

次の日本語を英訳して下さい。

俺の勝手な想像が作りあげた、ねじ曲がった真実を、俺は記憶してんちゃうか?

Am I just remembering the twisted truth that my own imagination concocted?

twisted truth ねじ曲がった真実
own imagination concocted 自分の想像力が作り出した

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