2023年12月22日、Amazon Prime Video放送の、
『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン13』
その「エピソード４」に、「ひょうろく」が降臨した。
「シーズン13」では、新たな試みとして芸人コンビ同士の対決が実現。
シリーズ史上最高額となる2000万円の賞金を目指し、「笑わせ合いのサバイバルバトル」を展開されています。
制限時間内に他者を笑わせ、
自らは、決して笑わってはいけない。
そして今作では、戦いを彩る「笑いの刺客」として、芸人「ひょうろく」が登場しています。
ひょうろくは、「刺客」というサブプレイヤーの立場でありながら、この「シーズン13」で最もインパクトを残しており、その伝説は、今になっても色あせる事がありません。
ここでは、その「ひょうろくパート」を「まとめ」ております。
皆様も、「笑ってはいけない」状況をイメージして、ご覧いただければと思います。
出演者（プレイヤー）
- フットボールアワー：後藤輝基 岩尾望
- ランジャタイ： 伊藤幸司 国崎和也
- ウエストランド： 井口浩之 河本太
- ニューヨーク： 屋敷裕政 嶋佐和也
- EXIT： 兼近大樹 りんたろー。
刺客「ひょろく」 本編
登場
申し訳なさそうに、
のっそりと登場する、挙動不審の男。
ひょうろく。
この頃の「ひょうろく」は未だ、知名度が低く、
出演者の芸人でさえ、「知る人」「知らない人」がまばらだった。
「あ、ひょうろくさん。」
「ひょうろくさん？」
フットボールアワーの二人は、「ひょうろく」の事を知らない様子。
ひょうろくは、部屋に入るがオロオロとするばかりで、一言も言葉を発しない。
「どうした？」
周囲がどよめきだす。
そして、満を持して、ひょうろくが口を開く。
「あの…、あまり芸が出来なくて…」
「ん！？なんて？」
「なんすか？」
ひょうろくの声が小さいのと、独特の訛りのせいもあって、何と言ったか聞き取れない。
「あの、あんまり芸が出来なくて」
「芸！？」
「で、もしよかったら…、オイルマッサージ。」
芸が出来ないので、せめてオイルマッサージのサービスを提供したい。
という事だ。
マッサージ準備
それじゃあ、岩尾がマッサージを受けてみる。
という事になり、
「え？どうしたらいいの？」
「じゃあ、ここに（中央のテーブルに）寝っ転がっていただいて。」
岩尾は、ひょうろくの指示に従い、Tシャツを脱ぐ。
のだが、何故か「ひょうろく」までも、服を脱ごうとしている。
「ひょうろくさんも？」
そして、岩尾が先に服を脱ぐ。
後でやるつもりだった「仕掛け」が露わになった。
周囲がざわつく。
ひょうろくはというと、
その間も「どうしていいか？」分からず、
ゆっくりと、バレないくらいのスピードで、少しずつ服を脱いでいく。
後藤 「え？自分も脱ぐってこと？
『ひょうろく』さん、やったっけ？」
ひょ 「…ひょうろくです。」
申し訳なさそうに、脱ぐ。
後藤 「ええで、ひょろくさんが、やりやすい様に。
ひょうろくさん、ほぼ、
シルエットが出てるけど。」
ひょうろくは恥ずかしそうに、パンツを指で摘まみ、形を直そうとするが、
後藤 「いやいや、『横の毛、どころか』やねん。」
りんたろー。「モノが出ちゃってるよ。」
後藤 「ピンク色、見えてんねん。」
ひょ 「…ピンク色？」
後藤 「浮き出てる。」
ひょ 「…浮き出てる？…だー。」
マッサージ開始
服を脱いだ「岩尾」と「ひょうろく」が、テーブルの上へと移動する。
そして、
岩尾の汚い上半身を間近でみた、ひょうろくは。
「ウェッ！」
と、えずく。
ひょ 「乳首が…。」
嫌なのだ。
岩尾 「やりたい子、やってええよ。」
岩尾も気を使い、チェンジを提案するが、
「もう、脱いじゃってるから。」という事で、結局そのままマッサージを受ける事となる。
後藤 「夏場、ずっとサンダルでおったやん。」
後藤が、ひょうろくの日焼けに気づく。
後藤 「見て、夏場ずっと。」
ひょうろくは、「なんで、そんな事言うの？」と言わんばかりの表情。
仰向けに寝転がった岩尾に対し、ひょうろくが馬乗りになる。
後藤 「めちゃくちゃ、金玉見えてる。」
ひょ 「だー！」
ひょうろくは、恥ずかしくなる。
必死でパンツを直そうとするが、どうしようもない。
屋敷 「出てますよ、金玉。」
ひょ 「金玉、だー！」
後藤 「その恰好してくる人は、
恥ずかしがったらアカンて。
いいよ、いいよもう。出ちゃっていいよ。」
金玉を諦めた、ひょうろく。
自らの手にオイルを塗り、岩尾の腹、そして胸へと手を当てる。
だが、ひょうろくは、
「ああー、ああー…」
と、しかめっ面で、溜息を吐く。
しかも、凄く震えている。
「くせぇ」
ひょうろくの口から、囁くような「くせぇ」が漏れる。
「ウェッ！…ウェッ！」
えずきが止まらない。
ちなみに、ひょうろくが持参したマッサージオイルは、
既にボトルの下の方まで使い込んでいる、「無くなりかけ」であった。
後藤 「普通、新品買ってくるけどなぁ。」
気持ち悪いですか？
嫌そうにマッサージを続ける「ひょうろく」に対し、
ウエストランド井口が問いかける。
井口 「気持ち悪いですか？」
ひょ 「・・・。」
井口 「気持ち悪いですか？」
ひょ 「…え？」
井口 「気持ち悪いですか！？」
ひょ 「僕がですか？」
井口 「そうです！気持ち悪いですか？
さっき何か『ウェッ』って
言ってたんで！？」
ひょ 「…気持ち悪くないです。」
ひょうろくは、首を横に振る。
井口 「何だったんですか？
『ウェッ』っていうのは？
気持ち悪いですか？」
ひょ 「気持ちわる…、気持ち悪くはないです。」
井口 「震えてるんで、気持ち悪いですか？
大丈夫ですか？」
ひょ 「・・・えっ？」
泣き出しそうな、ひょうろく。
後藤 「聞いてるとき、
ずっと岩尾の乳首やってる。（いじってる）」
井口 「なんで、そんな困った顔してるんですか？
何がしたいんですか？」
「ひょうろく」のやりたかった事
ひょ 「音楽をかけて…」
岩尾 「それ、全然やってないやん。」
ひょ 「あっ…、音楽持ってくるの忘れちゃって…」
後藤 「なんで忘れんの！？
いや、準備がなさすぎるわ、
ローションの量もそうやし。」
井口 「どういう曲だったんですか？」
ひょ 「なんか、あの、
ヒアリングっていうんですかね。」
井口 「あー、ヒーリングね。」
後藤 「ヒアリングはもう、かけられたら、
みんなが聞くって事だから。」
ひょ 「・・・ん？」
後藤 「なんで、分かれへんねん。」
日焼けの跡
後藤 「なんで、サンダルの跡もそうやし、
タンクトップの跡もそうやけど、
なんでそんなに焼けてんの？」
ひょ 「あ、あの…、フェスに行って来て。」
・・・・。
井口 「え？なんの？」
ひょ 「あのぅ…、あの…、フジロック？」
・・・・。
屋敷 「目当て、誰っすか？」
ひょ 「・・・あ、誰も知らなくて。」
ランジャタイ国埼 アウト！
特技
「僕、あのぅ、ツッコまれた方の「ツッコミ」を記憶して、その方が叩いた時だけ、鼻から1円玉を出します。」
「頭をツッコんだ時の？」
「はい、1回ストックさせて頂いて。」
話し合いにより、ランジャタイ国埼が
「正解のツッコミ」をやる事となり、
ひょうろくは準備の為、「右鼻の穴」に1円玉を入れる。
ひょうろくの顔が歪む。
そうとう、痛そうだ。
「めっちゃ入ってる。見えないくらい、入ってる。」
国埼 「大丈夫？」
ひょ 「あ、大丈夫です。」
井口 「全部、見えてない。」
ひょ 「あ、ちょっと待ってくださいね。」
後藤 「入りすぎちゃう？」
井口 「あんまり、無理しない方いいですよ。」
ゲームスタート
パシッ！
「あぁー。」
国埼が、ひょうろくの後頭部を叩く。
ひょうろくは、この「ツッコミ」をメモリーする事となる。
この後は、一同が順に「ツッコミ」を入れていき、
「正解の国埼ツッコミ」が来た時に、鼻から1円玉を出す仕組み。
ひょうろくは、目をつぶり、誰かの「ツッコミ」に備える。
後藤のツッコミ。
・・・緊張が走る。
パシッ！
「ああーー！！」
ひょうろくは、思わず叫び声を出してしまうが、
「…違います。」
これはダミーだと分かったようだ。
次は、屋敷のツッコミ。
パシッ！
「あ、全然違います。」
りんたろー。のツッコミ。
パシッ！
「あ、全然違います。」
井口のツッコミ。
パシッ！
「あ、えっ？・・・違います。」
一瞬そうかと思ったが、違いが分かった。
伊藤のツッコミ。
パシッ！
「あー！あい！」
「これだ！」と、思ったひょうろくは、
「左鼻の穴」を指で塞ぎ、「右鼻の穴」から目一杯、空気を出す。
「ふーん！ふーん！」と、猛烈な勢い。
必死に、1円玉を出そうとする。
しかし、隙間から空気が漏れているせいか、全く1円玉は出てこない。
「ふーん！ふーん！」と、猛烈な勢い。
屋敷 「出したとて、なんですよ。」
諦め、ゆっくりと目を開ける、ひょうろく。
井口 「違いましたよ。」
後藤 「出たら凄いなぁ、じゃなくて、
出す人間違えてる。」
屋敷 「空気が漏れるから、
出ないんじゃないですか？」
もう一度、1円玉を鼻に入れ直し、再び
「んー！」
と、いきんでみるが、やはり出ない。
後藤 「当てる当てへん、関係なくなってきてるから。
出るか出ないか、になってきてるから。」
屋敷 「もっと甘めで、ええんちゃいますか？」
1円玉を甘めに入れ直し、再スタートすることに。
ゲーム再スタート
仕切り直し。
「屋敷のツッコミ」を「正解」に設定し、最初からやり直す。
パシッ！
ひょうろくは、「屋敷のツッコミ」をメモリーした。
りんたろー。のツッコミ。
パシッ！
「違います。」
国埼のツッコミ。
パシッ！
「あっ？あ？はっ？・・・、違います。」
一瞬疑ったが、違いを区別できた。
河本のツッコミ。
パシッ！
「全然、違います。」
後藤のツッコミ。
パチン！
「ああっ！！・・・えっ？」
そのまま固まってしまう、ひょうろく。
井口 「なんですか？」
ひょ 「今の・・・。」
井口 「どうですか？」
・・・。
ひょ 「痛かったです。」
目を開ける、ひょろく。
ひょ 「今の、どなたですか？」
後藤 「それ、聞くの？」
井口 「怒ったって事ですか？」
ひょ 「あ、あ、あ、悪意がありました。」
後藤 「…悪意っていうか、いや俺やねんけど、
岩尾にアレくらいやる時あるよ。」
ひょ 「・・・。」
井口 「ムカついてるって事ですか？」
首をブンブンと横に振る、ひょうろく。
後藤 「ごめん、俺の力が強すぎたんかな？」
ひょ 「いや…」
後藤 「まあ、続けよう。正解出てないんで。」
ゲーム再スタート2
ひょうろくは、ゲームに備え、また目を閉じる。
井口のツッコミ。
パシッ！
「はんっ！」
・・・静かに目を開ける、ひょうろく。
後藤 「見てるやん。」
ひょ 「違います。」
後藤 「見たらアカンやん。
あれ、誰やろう？じゃないねん。
開けてもうたらクイズなれへんから。」
気を取り直して…。
伊藤のツッコミ。
パシッ！
「・・・へ？」
目を開ける、ひょうろく。
後藤 「なんで見んの？目開けるなって。」
気を取り直して…。
屋敷のツッコミ。（正解のツッコミ。）
パシッ！
「あー！はーい！」
ひょうろくは、元気よく返事をすると、思いっきり鼻から息を吐きだす。
「ふー！すー！すー！」
やはり空気が漏れているようで、1円玉は出てこない。
・・・。
手を使い、1円玉を取り出す。
後藤 「いや、手で取んの？」
ひょ 「すみません。」
後藤 「凄いなー！」
ひょうろくタイム 終了！
最後に
という事で、やること全てが「上手くいかない」という、
お笑い的にはパーフェクトなふるまいをしました。
2024年、ひょうろくフィーバーの今日では、
「ひょうろくは、キャラを演じているのでは？」
という噂が賑わっています。
しかし、これを「計算でやれる」ような人間がいるでしょうか？
ただ、どちらにせよ、天才である事に変わりはないでしょう。
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で、もしよかったら…、オイルマッサージ。
And, if it’s alright… an oil massage.
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