今回は、「基本文法を理解したい!」というテーマの元、
語順に沿って、「表」を作ってみました。
(副詞を置く位置は「英語と似て」いて、比較的自由に「色んなとこ」に置くとのこと。)
とりあえず、この表を理解できるようになりましょう。
このページで、センテンスを分け、細かく解説と例文を入れています。
上から下まで、2周も読めば、この表を解読でき、
4周も読めば、頭に定着できるのではないか?
と思っています。
豊富に取りそろえた例文には、「この表以外の単語」も沢山でてきますが、
初めから全部覚えなくてもいいと思っています。
とりあえず、「この表だけ」を目標にしてみましょう!
随時、初学者用の教材を作り足していくので、
あまり力まず、じっくりマレー語を習得していければと思っています。
疑問詞 (Question Word) | 主語 (Subject) | 助動詞 (Auxiliary Verb) | 動詞 (Verb) | 目的語 (Object) | 副詞 (Adverb) |
---|---|---|---|---|---|
Apakah | Saya | – | makan | apel | |
Kamu | – | minum | susu | ||
Mereka | – | bermain | bola | ||
Saya | tidak | suka | durian | ||
Dia | adalah | guru | |||
Apakah | Kamu | – | suka | apel | |
Saya | boleh | pergi | ke sekolah | ||
Dia | harus | belajar | setiap hari | ||
Mereka | akan | datang | besok | ||
Kami | sudah | makan | malam | ||
Saya | belum | siap | untuk ujian | ||
Dia | masih | tidur | saat ini |
1. 文の基本構造・語順(Word Order)
マレー語の基本的な語順は「主語 – 動詞 – 目的語」です。
(特定の文脈や強調のために語順を変えることもあります。)
一般的な基本的な語順は以下の通りです:
- 主語 (Subject): 文の主要な行為の行う人またはもの。
- 動詞 (Verb): 行為の内容や状態を示す語。
- 目的語 (Object): 行為の対象となる人またはもの。
例文:
- Saya makan apel. (サヤ マカン アペル)= 私はりんごを食べます。
2. 主語 (Subject)
主語は誰が何をするかを示します。マレー語では主語が省略されることはあまりありません。
マレー語 | 読み方 | 日本語の意味 |
---|---|---|
Saya | サヤ | 私 |
Kamu | カム | あなた |
Dia | ディア | 彼/彼女 |
Kita | キタ | 私たち(話し手を含む) |
Kami | カミ | 私たち(話し手を含まない) |
Mereka | メレカ | 彼ら/彼女ら |
Itu | イトゥ | それ/あれ |
例文:
- Saya minum susu. (サヤ ミヌム スス)= 私は牛乳を飲みます。
- Kamu bermain bola. (カム ベルマイン ボラ)= あなたはボールで遊びます。
- Dia bermain bola. (彼/彼女はボールで遊びます)
- Kita pergi ke sekolah. (私たちは学校に行きます)
- Kami makan malam. (私たちは夕食を食べます)
- Mereka datang besok. (彼ら/彼女らは明日来ます)
- Itu adalah kucing. (それは猫です)
「anda」と「kamu」の違い
マレー語の「anda」と「kamu」の意味は、どちらも「あなた」。
似ていますが、微妙に異なるニュアンスや使用法があります。
- Anda:
「あなた(単数形)」を意味します。
これはより敬意を示す形で、相手に対してより礼儀正しく接する場合に使われます。- シチュエーション: 新しく会った人に対する挨拶や尋ねる場面。
- “Anda berasal dari negara mana?”
- 「あなたはどこの国出身ですか?」
- 解説: ここで「Anda」を使うことで、相手に対して敬意を示しながら、丁寧に情報を尋ねる場面です。
- Kamu:
「あなた(単数形または複数形)」を意味します。
一般的な、より一般的な言葉で、同等または近い社会的地位の相手に対して使われます。- シチュエーション: 友人や家族との日常会話や親しいコミュニケーション。
- “Kamu suka makanan Jepang?”
- 「あなたは日本食が好きですか?」
- 解説: ここで「Kamu」を使うことで、親しみやすいトーンで友人や家族に対して質問する場面です。
3. 動詞 (Verb)
動詞は「する」ことを示します。
マレー語の動詞は変化しないので、とてもシンプルです。
マレー語 | 読み方 | 日本語の意味 |
---|---|---|
makan | マカン | 食べる |
minum | ミヌム | 飲む |
bermain | ベルマイン | 遊ぶ |
suka | スカ | 好き |
pergi | プルギ | 行く |
belajar | ベラジャル | 勉強する |
tidur | ティドゥル | 寝る |
datang | ダタン | 来る |
melihat | メリハット | 見る |
menulis | メヌリス | 書く |
berbicara | ベルビチャラ | 話す |
siap | シアップ | (準備が)完了する |
adalah | アダラ | ~である(Be動詞) |
例文:
- Mereka makan nasi. (メレカ マカン ナシ)= 彼らはご飯を食べます。
- Kamu minum air. (あなたは水を飲みます)
- Anak-anak bermain di taman. (子供たちは公園で遊びます)
- Saya suka cokelat. (私はチョコレートが好きです)
- Dia pergi ke pasar. (彼/彼女は市場に行きます)
- Mereka belajar matematika. (彼ら/彼女らは数学を勉強します)
- Saya tidur jam 9 malam. (私は夜9時に寝ます)
- Tamu datang pukul 7. (ゲストは7時に来ます)
- Kita melihat film. (私たちは映画を見ます)
- Dia menulis diari. (彼/彼女は日記を書きます)
- Guru berbicara dengan murid. (先生は生徒と話します)
- Saya sudah siap.(私はもう準備ができました)
- Dia adalah guru.(彼/彼女は先生です)
「adalah」の省略
「adalah」はしばしば省略されます。
特に日常会話や非公式な文脈では、主語と補語を単に並べて等位関係を示すことが一般的です。
例えば、
「Dia adalah pelajar yang rajin.」(彼/彼女は熱心な学生です。)
を言うよりも
「Dia pelajar yang rajin.」のように省略されることがあります。
4. 目的語 (Object)
目的語は「何を」「誰を」という対象を示します。
マレー語 | 読み方 | 日本語の意味 |
---|---|---|
apel | アペル | りんご |
susu | スス | 牛乳 |
bola | ボラ | ボール |
durian | ドゥリアン | ドリアン |
sekolah | スコラ | 学校 |
buku | ブク | 本 |
rumah | ルマ | 家 |
taman | タマン | 公園 |
teman | テマン | 友達 |
air | アイル | 水 |
nasi | ナシ | ご飯 |
例文:
- Kami minum air. (カミ ミヌム アイル)= 私たちは水を飲みます。
- Saya makan apel. (私はりんごを食べます)
- Kamu minum susu. (あなたは牛乳を飲みます)
- Mereka bermain bola. (彼ら/彼女らはボールで遊びます)
- Saya tidak suka durian. (私はドリアンが好きではありません)
- Kita pergi ke sekolah. (私たちは学校に行きます)
- Dia membaca buku. (彼/彼女は本を読みます)
- Kami tinggal di rumah. (私たちは家に住んでいます)
- Anak-anak bermain di taman. (子供たちは公園で遊びます)
- Saya berbicara dengan teman. (私は友達と話します)
- Kamu minum air. (あなたは水を飲みます)
- Mereka makan nasi. (彼ら/彼女らはご飯を食べます)
5. 副詞(adverb)
副詞(adverb)は、主に次のような役割を果たす単語や語句を指します。
- 動詞の修飾:
動詞の動作や状態を修飾して説明する役割を持ちます。
例えば、「速く走る」の「速く」や「静かに話す」の「静かに」などが副詞です。 - 形容詞の修飾:
形容詞を修飾して程度や状態を詳しく説明する役割があります。
例えば、「とても美しい景色」の「とても」が副詞です。 - 他の副詞の修飾:
副詞自体を修飾することもあります。
例えば、「非常に速く走る」の「非常に」が副詞の「速く」を修飾しています。
副詞は文法的に多様であり、さまざまな役割を果たしますが、主に動詞や形容詞、他の副詞を修飾してその詳細や程度を表現することが特徴です。
マレー語 | 読み方 | 日本語訳 |
---|---|---|
hari | ハリ | 日、日々 |
setiap hari | セティアッ・ハリ | 毎日 |
besok | ベソク | 明日 |
untuk ujian | ウンタック・ウジャン | 試験のために |
saat ini | サアト・イニ | 現在、今の時点で |
malam | マラム | 夜 |
- Saya minum segelas air kosong setiap hari.(私は毎日、一杯の水を飲みます)
- Besok saya akan pergi ke pasar.(明日私は市場に行きます)
- Saya suka berjalan-jalan di malam hari.(私は夜に散歩するのが好きです)
- Saya belajar dengan rajin untuk ujian.(私は試験のために一生懸命勉強します)
- Saat ini saya sedang bekerja.(現在私は仕事をしています)
副詞の位置
副詞(adverb)は文中での位置が比較的自由。
マレー語の副詞の位置は、英語の副詞の位置と似ている点が多いです。
一般的には以下のように配置されます。
- 動詞の前:
- “Saya selalu makan nasi.”
- 「私はいつもご飯を食べます。」
- 説明: 副詞「selalu」(いつも)が動詞「makan」(食べる)の前に置かれています。
- 動詞の後:
- “Saya makan nasi sekarang.”
- 「私は今ご飯を食べます。」
- 説明: 副詞「sekarang」(今)が動詞「makan」(食べる)の後に置かれています。
- 文頭に置かれる場合:
- “Sekarang, saya makan nasi.”
- 「今、私はご飯を食べます。」
- 説明: 副詞「sekarang」(今)が文の最初に置かれています。
- 文末に置かれる場合:
- “Saya pergi ke sekolah setiap hari.”
- 「私は毎日学校に行きます。」
- 説明: 副詞「setiap hari」(毎日)が文の最後に置かれています。
6. 否定文の作り方
否定文を作るときは、動詞の前に「tidak」をつけます。
マレー語「tidak」の省略形は「tak」です。
どちらも「〜ない(否定)」の意味を持ちますが、「tak」はより口語的でカジュアルな表現です。
例文:
- Saya tidak suka durian. (サヤ ティダ スカ ドゥリアン)= 私はドリアンが好きではありません。
- Saya tak suka durian. (私はドリアンが好きではありません)
7. 助動詞 (Auxiliary Verb)
助動詞は、動詞の前に置かれて動詞の意味を補足したり、文の意味を変えたりします。
マレー語 | 読み方 | 日本語の意味 |
---|---|---|
boleh | ボレ | できる(can) |
harus | ハルス | しなければならない(must) |
akan | アカン | するつもり(will)※未来 |
belum | ブルム | まだ~ない(not yet) |
masih | マシ | まだ~している(still) |
mahu | マフ | したい(want to) |
ingin | インギン | したい(want to) |
おまけ
先ほどの「tidak」(否定分)と合わせて覚えときましょう。
マレー語 | 読み方 | 日本語の意味 |
---|---|---|
tidak | ティダ | 〜ない(否定) |
sudah | スダ | すでに(already)※過去、副詞 |
例文:
- Saya tidak suka durian. (私はドリアンが好きではありません)
- Kamu boleh bermain di taman. (あなたは公園で遊んでもいいです)
- Dia harus pergi sekarang. (彼/彼女は今行かなければなりません)
- Kita akan pergi ke pantai besok. (私たちは明日ビーチに行く予定です)
- Saya sudah selesai bekerja. (私はすでに仕事を終えました)
- Mereka belum makan pagi. (彼ら/彼女らはまだ朝食を食べていません)
- Kami masih menunggu. (私たちはまだ待っています)
- Saya mahu makan apel. (私はりんごを食べたいです)
- Dia ingin pergi ke taman. (彼/彼女は公園に行きたいです)
8. 質問文の作り方
質問文を作るには、いくつか手段があります。
- 文末に「kah?」を使う方法:
マレー語の文の最後に「kah?」(カ?)をつけることで、質問文に変えます。- “Saya suka makan nasi kah?” (私はご飯を食べるのが好きですか?)
- 省略形の使用:
口語的な表現では、「kah」の代わりに「ke」(ク)や「kan」(カン)を使って質問文を表現することがあります。- “Saya suka makan nasi ke?”
- “Saya suka makan nasi kan?”
- 「Apakah」を使う方法:
「Apakah」(アパカ)は文の最初に置いて、その後に述語や内容を続けて質問文を作ります。- “Apakah anda suka makan durian?” (あなたはドリアンを食べるのが好きですか?)
「Apakah」追加例文:
- Apakah kamu suka apel? (アパカ カム スカ アペル?)= あなたはりんごが好きですか?
- Apakah dia guru? (アパカ ディア グル?)= 彼/彼女は先生ですか?
【こっちも必須の疑問文】
【マレー語入門#5】5W1H疑問文のマレー語バージョンをマスター!
まとめ
マレー語の基本的な文法は「シンプル」と言われています。
主語、動詞、目的語の順番で文を作り、質問や否定文を作るのも「簡単」と言われています。
シンプル例文まとめ
- Saya makan apel. (私はりんごを食べます)
- Kamu minum susu. (あなたは牛乳を飲みます)
- Apakah kamu suka apel? (あなたはりんごが好きですか?)
- Saya tidak suka durian. (私はドリアンが好きではありません)
このように、簡単な文から練習してみましょう!
他にも、「接続詞」やら、「方向前置詞(to, from)」みたいなヤツも覚えるべきなので、
そんなこんなは、また別の機会で取り扱っていきます。
前置詞の記事作りました。
【マレー語入門#4】よく使う前置詞をマスター!
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